人間の体は1ミリも無駄がなく、共生でできている
宇宙も地球も人間の体も、同じエネルギーでできているので、その仕組みは全く同じです。ですから人間の体を知ろうと思ったら、宇宙や地球を観察すればその答えがわかります。
たとえば、地球を見てみましょう。
地球も人間と同じように生命体です。地球には北極と南極があります。もし、この両極の氷が解けてしまったらどうなるでしょう?生命の源である海は、死滅してしまいますね。
健全な地球では、海水は両極の氷で冷やされ、海底深く沈み続けます。
その結果、世界の海に大きな水流(海流)をつくっています。この海流が海に生命力をもたらしているのです。両極の氷が溶けると、この流れは生まれません。
人間の体にも、血液やリンパといった大きな流れがあります。これらが止まると、死に至るわけです。
陸でいえば、森林全体もひとつの生命体です。森林の中の1本の木を切ると、そこを修復しようと森林全体が力を合わせます。そして元の森林に戻します。ところが、切る本数が増えていって限界面積に達すると、その森林は死滅するのです。
また、木に生えている葉っぱの中の何枚かが病気になると、どこからともなく虫が現れて、その病気の部分を食べてくれます。そして元の葉っぱに修復します。ですから健康な葉っぱには、虫がつかないのです。畑の作物に農薬をかけないと必ず虫がつくのは、作物自体が病気だからです。
このように、地球も人間の体と同じように、1ミリも無駄がなく、すべてが完璧な共生でできあがっています。1枚の葉っぱの病気でさえ、その情報は地球全体で共有しているのです。人間の体も同じです。1本の歯を無理やり抜けば、実はその影響は体全体に及んでいるのです。
自分の体とどのように付き合えばいいのか
まず、自分の体は自分のものだという考えは捨てる。体は自分のものではなくて、所有者は体自身で、自分は体と共生している体の一部。これが正確な言い方です。
つまり、体を構成している骨や筋肉、内臓の一つひとつは、自分の人生を歩むための大切な仲間なのです。体の部位一つひとつが自分の仲間だと思うと、体に対する考え方はガラッと変わってくるでしょう。
私は毎日、体と話をします。そういう日々を繰り返していると、体の各部位との間に愛情が芽生えてきます。実は、このことが健康上一番大切なことなのだと思います。
仲間同士連絡を取りあっていると、異常事態(病気)になる寸前に、それを察知することができます。そして、すべての仲間と力を合わせて異常事態(病気)を防ぐことができるのです。
1日1度は自分の各内臓一つひとつに手を当てて、好きだよという気持ちを伝えてみてくださいね。
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