「即終了」すべき恋とは…

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「えっ、それはさすがにないでしょ!?」「即終了っていうか、ありえないですよ~」というお話が、私の主催する教室でありました。どんな話かと言いますと…
「彼とは7カ月くらい付き合ってるんです」
「はい」
「でも、なかなか結婚を意識してくれなくて、どうやって頑張ればいいのか勉強したくて教室に参加しました」
「なるほど」
と、ここまではよかったのです。しかし、話を聞いていきますと…
「彼の家に行ったことがないんです」
「えっ!」
「実家だそうなんですが、本当に独身かどうか、わからない感じで…」
「ええっ?」
「そんななかで『独身証明書を見せて欲しい』って頼んだんです。そしたら…」
「そしたら?」
「彼に『独身証明書か、家に来るのか、どちらがいいか』って言われて」
「はい」
「『家に行きたい』って言ったんです」
「ほお!それで行けたんですか?」
「いえ、『家が散らかってるから』と言われて、結局行けてないんです」
「なんじゃ、そりゃ…!」
「誕生日とかは、どうなんですか?」
「私の誕生日があったんですが、ちゃんと祝ってくれました」
「ちなみにプレゼントは、ちゃんと貰えましたか?」
「はい、ネックレスをもらいました」
「ちなみにそれ、いくらくらいのものですか?」
「えっ…、えっと、1万5000円くらいです」
「えーっ!? 40代でそれはないでしょう!僕は学生の時でも2~3万円くらい出してたよ」
「でっ、でもっ!ちゃんとお店予約してくれて、お祝いしてくれたので、お金の問題じゃないかと…」
「いや、それにしても1万5000円はないよ」
このとき、何とか彼を信じたい、いいように解釈したい、そういう気持ちがありありと伝わってきました。
「実は、ほかにも気になることがあって…」
「はい」
「誕生日に子どもの話になったんです」
「子どもっ?」
「私、子どもがほしいので避妊をしてなくて…」
「はいっ!?」
「彼に『生理来た?』って聞かれたので、『子どもできたらどうする?』って聞いたら…」
「聞いたら…?」
「『シングルマザーでもいい?』って言われて…」
『なんじゃ、そりゃーーーーっ!?』← 教室の一同ハモる!
「いや、それはもうシャレになってないですよ。誕生日にその会話って、もうあれこれ議論する意味ないです」
「え?これってそんなに酷いことなんでしょうか?」
『ウンウン!』←一同頷く!
このように、どうしても彼を信じたい気持ちが拭えない、そんなご様子でした。
この日は結果として、「頑張るつもりで教室に来て、いきなりこれだと受け止められないと思うから、少しこのままにして、気持ちを落ち着けたらよいと思います」とお伝えしました。
そしてその数日後の教室で、彼女は彼のLINEをブロック&削除して終わりになさいました。