無意識に、不安に理由づけをしていない?
訳もわからず喚き散らしている人が、近くにいたら…怖いですよね。でも、オリンピックで日本が優勝したとき、「やったー!」と喚き散らす人は、怖くない。なぜなら、叫んでいる理由がわかるからです。
これは、極端な例ですが、同じようなことが日常的に心のなかで起こっています。
音信不通のケースも、悲しい気持ちが、まず胸の辺りに感じられる。これをそのまま放置すると怖いから、「○○だろう」と理由づけをするんですね。
「なんで、悲しくなっているんだろう。あ、彼から返信がないからだ」って。もう、ここまでは無意識。「返信がないから、気分が沈む」という方が、認識しやすい。
でも本当は、「気分が沈むのは、返信がないからだ」という構図の方が正しいのです。得体の知れない何かを抱え込む恐怖より、「返信がないからだ」と理由がわかっていた方が、怖くないのです。
恋の”だろう運転”の対処法
メカニズムが分かってきたところで、続いては、対処法をご紹介します。
その1:”かもしれない運転”を心がける
まずは、自分が”だろう運転”をしていると気づくことが大切。過去に1週間返信がなかったら、別れましたか?
そう、私たちは過去の経験や人から聞いた話で、「〇〇だろう」って解釈しちゃうんですね。まるで過去の成功にすがるように、過去の失敗に執着してしまう。
これも、怖いからやってるんですね。怖いのがダメって話じゃないんですよ。怖いがための行動で、恋がうまくいかないのはもったいないという話です。
「怖がりなんだなぁ」と、自分を認めてあげることから始めましょう。
その2:感情がハンドルを握っている
“だろう運転”は、感情がハンドルを握っています。音信不通で悲しい、怖い、別れるかもしれない、どうしよう、どうしよう…。
そんな感情がハンドルを握って、彼に何度もメールやLINEを送ったり、「もう別れる!」って自爆しちゃったり。
それって、本望ですかね?あなたが、本当にしたいこと?違いますよね。本当は、彼とラブラブのメールをしたいんですよね。
でも、1週間も連絡がないと悲しくなっちゃって、ニコニコの私じゃいられなくて、それをわかってほしくて、暴走しちゃうんだよね。
その3:やっぱり自己肯定感は大事
最後は、自己肯定感。 自分はどうしたいのか、が1番大切です。音信不通なのは悲しいけど、 それで自分はどうしたいですか?
“彼が”じゃないですよ。彼から返信がほしい。彼に謝ってほしい。彼に説明してほしい。彼の声が聞きたい。
“自分が”どうしたいか。できないことをやろうとすること。なれない人になろうとすることは、諦めませんか?
彼に何かをしてもらうのは、私にはどうにもできないこと。では、自分はどうしたいか。
彼は、始めは、熱心に連絡をくれたかもしれない。でも1週間音信不通にしたのも、彼の一面です。一面、ね。
そんな彼と、自分はどうしたいんだろう?
「やっぱり付き合いきれないわ」ってなってもいいし、 「んー、でも好きなんだよねー」って選択肢でも良い。自由です。
ハッキリ、どちらかの選択肢にならなくてもいい。
というのも、自己肯定感が高まると「自分のことを大切にしよう」と思えるので、 どちらの選択肢を取っても幸せなんです。自分がやりたいことを、選択しているから。
人にいわれたから諦めるのでもなく、「こちらから連絡しなければ返事がくるかも」と期待するわけでもなく、「想い続ければいつか彼に届く」と妄信するのでもなく。
ただただ、その一瞬一瞬で自分を大切にする選択肢をしてください。つい”だろう運転”をしてしまうけど、それは、やはり過去の経験からくるもの。
そのときと人も違う、自分も違う、年齢も違う、服装も違う、環境も違う、連絡手段も違う、時代も違う、天気も違う。
何もかも同じ条件のときって、ないですから。傷つかないために”だろう運転”をしていたのだけれど、それが自分を苦しめているのなら、”だろう運転”を手放しましょう。
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