「いま」できることをする

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要するに、こうした「割り切り」が大切なのです。割り切るということは、ひとつの「決断」を意味します。その決断によって、結果ばかり気にする自分から解放されるでしょう。
なぜなら、決断とは「今の自分がすること」だからです。過去に戻って決断するわけにもいかないし、未来にいって決断するわけにもいきません。
未来を心配していると、なかなか必要な決断ができないもの。未来のことを考えているにも関わらず、考えれば考えるほど今動けなくなってしまうことです。
まるで、「俺はマラソンを完走する」といいながら、50メートルすら走る練習をしないようなものです。
心配が自分に活力を与えるのならいいのですが、もちろんそんなことはありません。心配すればするほど、自分から活力を奪い、悲観的な心情が足かせになって身動きができなくなるのです。
何かをしようとしてできないのであれば、いったん立ち止まることが大切。そして自分にこう言い聞かせるのです。「結果ばかり求める自分とはおさらばだ」と。
たとえば、お金が欲しいと思う人は、金持ちになることばかりを考えがち。お金が欲しいのに、そうならないことを悩んでいます。しかし悩むところは、そこではありません。
お金が仕事を通じて得ていくものであれば、「どんな仕事をするか」「仕事をどうすれば効率にできるか」など、仕事に関して悩む必要があります。
「悩む」というと語弊がありますが、要するにその問題について考えるということですね。結果ばかり考える人は、お金(結果)に目がいってしまうでしょう。
しかし、今を考える人は、家事でも仕事でも勉強でも、今のことを大切にします。嫌いな牛乳を無理して飲むようなことではなく、自分ができることを今するだけでいいのです。
自分ができることをしたら、あとのことはもう自分の責任ではありません。他人がどうしようと、もうそれは自分の責任ではないのです。
ハードルを合わせる
続けようとしてできないのであれば、「必要なこと」のハードルが合っていないのかもしれません。
ハードルが高いというよりも、合っていないのです。別の種類のハードルもあるわけですから、そっちを乗り越えようとした方がいいと思うのですね。
愛情問題で悩む人も、自分で乗り越えられないハードルを自分自身でつくっている場合があります。
しかしその近くに、じゅうぶん「自分が乗り越えられるハードル」もあるのです。そちらの方に意識を切り替えた方がいいと思います。
つまり愛情というのは、1カ所だけではなく、さまざまな箇所に存在するということです。
出口がなかったら、別の出口を探せばいい。常に開いている道があります。それを見つけるのは自分自身です。
別の出口が見つかったとき、必ず明るい見方ができるようになるでしょう。きっと環境も変わっていくはずですよ。
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