なぜかわからないけど、心が苦しくて苦しくて、仕方がないとき。
原因がすぐにわからなければ、終わらないマラソンを走っているような、永遠に苦しみが続いていくような感じがして、より苦しくなりますよね。
きょうはその苦しみの原因に気づいて、心を軽くするお話です。
苦しくなるのは、どういうとき?

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あなたの心が苦しくなるのは、どういうときですか?
それは、きっと、頭と心が違う方を向いているときではないでしょうか。
人は社会的な生き物なので、生きやすいように、さまざまな他人の声をかき集めます。思考の伝達が発達した時代なので、自分自身の思考もかたちにしやすいはず。
そしてテレビ、新聞、インターネット、SNSを通じて、あふれんばかりの情報の波に飲まれる。
それに比較して、心の声はどうでしょう。理屈抜きで、「誰も賛同しないけど、自分はこれがいいんだ!」と、いえてますか?
テレビで流れる「理想的な暮らし」、雑誌で見る「幸せな結婚」、親や周りのいう「普通は…」の言葉に、振り回されていませんか?
なかには、大企業に勤めて、可愛い奥さんや子どもがいても、幸せと感じられない人もいます。
誰が悪いんじゃない。ただただ、理想や常識が合わないだけ。
どんなに理想的だといわれていても、常識的とされていても、あなたに合わなければ「毒」になります。
その毒を、ずっと吸い続けたら…。だから、自分の心の声を聞くというのは、とても重要なのです。
立ちはだかる何層もの壁
心に目を向けて、すぐに声が聞こえる方は良いのですが、苦しんでいる方は、自分の心の声の前に何層もの壁をつくり、聞こえづらくなっています。
先程例にあげた、大企業に勤める彼は、なぜ自分の人生が満たされないかわかりません。
自分でいうのもなんだけど、そこそこの大学を出て、平均年収以上の給料をもらい、可愛くて明るい奥さんと、育ち盛りの愛らしい子どもがいる。
非の打ちどころなんかないのに、なぜ苦しいのか。原因がわからないので、余計苦しい。自分がおかしいんじゃないか…。
これは、他人軸になって他人に思考を乗っ取られている状態なのです。
世間の多くの人は高収入の大企業に勤めて、大きな家を持ち、新品の外車を乗りまわす生活に憧れる。
でも、実は自分はサラリーマンに向いておらず、自然と暮らす農業の方が性に合っている。
なんてこと、たくさんあります。
そんな選択肢を考えもせずに生きていると、自動的に苦しい人生を選び続けてしまいます。人によっては、うつだったり浮気だったり、何かしらの「問題」というカタチでサインが出ます。