三脚生活の終焉
編集H:そんなミキもいまのダンナさんと出会ってから、三脚生活に終止符を打って、穏やかな結婚生活を送ってるわけだよね。
ミキ:実は、夫も最初は三脚のひとりだったんだけどね…。
編集H:ダンナさんとは合コンで出会ったんだよね?
ミキ:そう。合コンでたまたま目のまえの席に座ってて、正直見た目が好みのタイプだったし、地元も近かったから「飲みに行きませんか?」って誘ったんだ。自分から声をかけたのは、多分、いまの夫だけじゃないかな。
編集H:でも最初は殿堂がいたうえでの、彼だったんだ?
ミキ:気持ちのうえではそうだね。でもちょうど夫に出会ったころ、殿堂が仕事で3カ月くらい海外に行っていて、物理的にも距離があったの。その間に夫と一緒にいることの心地よさを覚えてしまったんだよね。
夫と付き合い始めてからは、殿堂以外の人との連絡は一切断ったよ。殿堂にも帰国後しばらくして、きちんと別れを告げた。半年くらいは離れられずにいたけど、どんどん殿堂と一緒にいても落ち着かなくなってきたんだ。
編集H:ダンナさんは、殿堂にも、ほかの男性たちにもない部分を持ってたんだね。タワマン買えるほどの経済力…は、ほかの男性でも同じか!
ミキ:そこはあまりポイントではなかったかな(笑)。どちらかというと、一緒にいるときの安心感に惹かれたんだと思う。言葉ではうまく説明できないんだけど、ほかの人のまえでは押し殺してた自分を解放できたというか、心を委ねよう、委ねても大丈夫だって思えた。
夫がバツイチで、過去につらい経験をしていたことも大きかったのかな。 “傷を舐め合う”って表現が正しいのかはわからないけど、恋で傷ついたもの同士、お互いを傷つけないようにやっていけるような気がしたんだよね。
編集H:ミキがダンナさんを傷つけてないことを願うばかりだよ…。
ミキ:いや、だから夫と出会ってからはほかの男性との付き合いは断ったんだって!