同じ行動でも…
人間関係でも、もちろんあります。誰でも、性格の合わない人がいるでしょう。気に入らない相手に対しては、気に入らないことが多くなる傾向があります。
気の合う人であれば何も思わないことでも、嫌いな人が同じことをすれば「やっぱりあいつはけしからん」ということになる。私にもありましたね。嫌いな先輩が電話で話をしているだけで「あいつの話し方はしゃくに障る」と思ったものです。
しかし余計なルールを作ると、自分自身が辛くなりました。恋愛でも人間関係でもその他のことでも、何か苦しいことがあるなら、自分が余計なルールを作っていないか確かめてみることが大切。そのルールをとっぱらってみると、苦しみから逃れることができるはずです。
取っ払うべき「変なルール」
ルールというのは他人に対してだけではなく、自分自身に対して作っていることも多いです。
たとえばこれも昔の話ですが、職場の同僚で「尊敬されたい病」にかかっていた人がいました。常に他人から、尊敬の目で見られなければ気が済まないタイプ。ご想像できると思いますが、こういう人と付き合っていると非常に疲れます。特に後輩の立場であればなおさら。相手は常に尊敬されたいわけですから、その願望を満たさない後輩は「気に入らないやつ」になってしまうのです。
周りも迷惑ですが、実は本当に苦しい思いをしていたのは本人自身かもしれません。この人に心の安定はなかったでしょう。なぜなら、常に他人から馬鹿にされやしないかと恐れていたからです。
他人がどのような態度でもその人自身の問題ですが、自分自身はこうならないように注意する必要がある。考え方というのは、感情にも大きく結びついています。
「物事は自分の思い通りに進むべきだ」と考えている人は、そうならないと落ち込みの感情が湧いてきます。それが外に向かって出れば、周囲に対する不満になる。
いずれにしても、変なルールで自分を縛り付けるのはやめましょう。それはブラック校則のように、何のメリットもありません。自分自身を苦しめ、他人も苦しめます。変なルールをとっぱらってみると、心が軽くなりますよ。まるで洗脳が解けるかのように、本当の自分を発揮していくことができます。それに連れて、自分を取り巻く環境も好転していくはずです。