心の執着を脱ぎ去って…
ヒマラヤの恩恵で、私たちは最高の人間になることができます。
今回のコロナウイルスの問題は、人間の生きざまが、いかに弱いかということを見せられています。小さなウイルスに翻弄され、怖れ、のたうちまわっています。アンバランスなものが猛威をふるったとき、いかに弱いか…。
マスターが橋となり、常に揺るがない存在につながって、本質のパワーをいただいて、本当は瞑想をしていくといいのです。
私たちの源にある永遠の存在、本当の自分は、心の執着で曇っています。自分、自分、と、いろいろなものを抱え込んでいます。
その心の塊をほどくには、相手の幸せを願って、肯定的なエネルギーを発していくことが必要です。心に固まった悲しみや、寂しさや、比較の心を溶かすには、愛を出していくのです。
例えば、敵は殺してしまえという考えとか、あるいは人のものを盗むとか、嘘をつくとか、そういう行為はどんどん自分のなかに塊をつくります。反対に、人に親切にする、愛を出す。そういう善なる行為の象徴のひとつに布施をする、捧げるという行為がありますが、そうやって心を浄化し、体を浄化して、執着をとっていくのです。
肯定的な心が免疫力を高める
さまざまな、ばい菌がいて、それをやっつける研究が進むと、さらにばい菌も強くなっていきます。
自分自身を強くするのです。精神を安定させます。
純粋な心の人には病気が寄ってきません。悪い心だと、免疫力が低下してしまいます。怖れではなく、信じる心。奥深くの自分を信じる。不安になると心臓もバクバクし、どんどんいいエネルギーを食いつぶしてしまいます。
信じる心、肯定的な心が、免疫力を高めます。生命力を強くしていくのです。
私はサマディ(究極の悟り)に入って、心臓がストップし、呼吸もストップしました。でも、生きて戻ってきます。
それは源につながっているからです。源が本当の自分。心も体も道具であり、変化してやがてなくなっていくものです。いい心をもって、いい行為をして、心と体を磨きながら、よい方向につかっていく。心と体を超えて、本当の自分と一体になる。それがサマディ…、涅槃…、究極の悟りです。