次の時代はもう始まっている
「NASAの人工衛星の測定データによれば、アメリカ北東部上空の大気に含まれる窒素酸化物は30%も減少。化石燃料を燃やして走っていた多くの車が、道路から姿を消したため(Newsweek)」
「ロサンゼルスの空がきれいに。PM2.5が40%も減少。飛行機の運航減少と自動車の交通量減少のため(Business Insider)」
日本でも「去年12月から今年3月にかけての増加ペースは、ここ数年の同じ時期に比べて半減したことが環境省などが運用する人工衛星の観測で明らかに(ANN)」と環境が大幅に改善しつつあります。
さらに驚くべきことに、
「中国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために打ち出した厳重な対策のおかげで、大気汚染が改善されて5万~7万5000人が早死にリスクから救われた可能性があるという推計を、米スタンフォード大学の研究者がまとめた(CNN)」
「米スタンフォード大学のマーシャル・バーク教授は中国の4つの都市で大気の状態と死亡率を調べた結果、大気汚染が減ったおかげで、新型コロナウイルスによる死亡者数よりもほぼ20倍多い人命が救われた。と指摘(sputniknews)」
万事塞翁が馬のごとく、新型コロナウイルスは地球と人類に被害をもたらすよりも、多くの祝福をもたらしていることも明らかになっています。
こうした変化をはずみにデンマークでは、コロナ後に過去の経済や生活をそのまま再現するのでなく、よりよい社会をつくるべく国家をあげて取り組みをはじめました。
具体的には、コロナの影響による失業をカバーするため、「ヒートポンスの推進・環境関連の研究・代替エネルギー転換投資・風力、太陽光の再生エネルギー事業への投資」など環境関連へ新たな雇用を生み出す計画をしています(FORBES)。