このウソっていいの?悪いの?
「そんなウソつくなんて…」と思う人が、少なからずいらっしゃると思います。私は昔から「騙すのは悪いが、ウソは悪くない」とお話しています。
だからといってウソばかりいうのはよくないですが、そこは常識的に「必要なウソはいい」と考えてほしいと思います。それぞれの違いはこうです。
悪意を持って、人を貶めて、利益を得ることはしてはいけない。これを「騙す」といい、振り込め詐欺や結婚詐欺はこれにあたります。対する「ウソ」は、本当ではないことをいうことです。ここで私が「よい」とするウソは、「自分や相手の幸せを守るためのウソ」です。
先程のAさんの事例は、まさにこの一例。私が提案した内容は、「自分の幸せを守るためのウソ」だったのです。要は「悪意のあるなし」がポイントになり、それがないなら 「必要に応じてウソは使ってもよい」ということ。恋愛において「相手がどう思うかがすべて」というお話は、 この「幸せを守るためのウソ」を適切に使えるかどうかが、リンクします。
お相手の性格を踏まえてお付き合いを
Aさんのお話、そもそも論として「彼の性格ってどうなの?」と感じた方も多数いらっしゃると思います。そこは仰る通りで、今回の話は彼がメチャクチャ強引で、非常識なことを仰っていたと思います。
でもAさんは、「そんな彼が大好きで、結婚したくて頑張ってきた」のです。つまり、彼がそういう性格であることは、百も承知のうえなのです。
また、第三者目線では身勝手極まりない彼のように感じますが、こういう性格の「俺様」な男性は、頼りになるし、男気もある人が多い。といいますか、頼りになって男気のある男性で、俺様でない男性なんて、私は見たことがない気がします。
つまり、長所と短所が裏表になっているだけで、この手の話はみんなそうなのです。「優柔不断だけど優しい」とか「頑固だけど頼りになる」とか。
Aさんは彼が「俺様な人」だとわかっていたはず。なので、 「正しいこと」をいわずに、彼を立てつつ、上手に収めたらよかったのです。
彼の意見を尊重すること。彼の意見を第1に捉えるということが「彼を立てる」ということです。わかっていて付き合って、婚約までたどり着いたのに、こんなことでダメになってしまっては、もったいない。安心してダメになってしまわないように、婚約や結婚をしても、気づかいを忘れずに頑張っていきましょう。