仕事で昇進した。大好きだった彼氏にフラれた。ずっとほしかった服を買った。日々生活していると、喜びや怒り、悲しみ…さまざまな感情が起こるでしょう。
でも、それに振り回されてはいませんか?自分の感情の扱い方を間違えてしまうと、恋愛や人間関係での失敗が多くなります。今回は、マイナスな感情でも上手に取り扱う方法をお教えします。
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持ってはいけない感情なんてない

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たとえば、「卒業」と「入社・入学」。卒業は別れで、入学は出会いです。「卒業おめでとうございます」「入学おめでとうございます」と、どちらも「おめでとう」といいながら、実際の状況は真逆。正反対のことなのに、同じように「おめでとう」というのは、なぜでしょうか。
よく考えてみると、別れと出会いは表裏一体。別れがあるから出会いもあるわけです。別れの寂しさがあるからこそ、出会いの喜びもあるわけです。もし出会いだけだったら、それに対して何の感情も起こらなくなるでしょう。他人に対する、心遣いも起こらない。
悲しみというのは実は喜びに通じているので、卒業も入学も「おめでとう」ということになるわけですね。「悲しみは悪いもの」「喜びはいいもの」と考えがち。しかし、実はどちらも必要なものであり、深いところで結びついています。
もちろん、誰もが卒業や入学に関しては、同じ思いを持つわけではありません。卒業を悲しいと思う人もいれば、「やっと卒業できてせいせいした」と思う人もいるでしょう。「厳しい教師や、意地悪なクラスメートから離れることができるぞ」と喜ぶ人もいるはず。
別にどちらがいい悪いではなく、個人の素朴な感情です。私自身は、中学を卒業した時は嬉しくてたまりませんでした。しかし、高校に入学して、また学校が始まると思ったら暗くなったものです。
何がいいたいのかといえば、個人の感じ方はそれぞれなので、よし悪しは関係ないということです。「こんな感情を持ってはいけない」と、自分の感情を抑えつけようとする人もいるでしょう。しかし大切なのは、感情のよし悪しではなく、それを次にどう活かすかです。
その時々で、嫌な思いであろうが嬉しい思いであろうが、それは別にいいのです。感じたことを、前向きな形で次に活かしていくことが大切です。