先日、杏さんが東出昌大さんとの離婚を発表しました。東出さんは杏さんが第3子を妊娠していた2017年から不倫相手と交際していたと報道され、世間をざわつかせました。
「妊娠中の不倫」は、数ある不倫で「もっともゲスな不倫」だと思います。やはり妻側のショックはあまりにも大きく、怒りの矛先が胎児にも向けられ、夫の子を宿していることを許せなくなり、堕胎を考え始めることもめずらしくありません。
だからこそ、私がいままで相談に乗ってきた「妊娠中の不倫」の案件では、十中八九は離婚しています。
「妊娠中の不倫」を乗り越えるのは、決して簡単なことではありません。たとえば、夫は弱みを握られているので何もいえなくなるし、妻は少しでも気に入らないと「不倫した分際で何なの!」と蒸し返したくなる。
このように、1度入ってしまった夫婦間の亀裂は、互いの努力で埋めようとすればするほど逆に広がっていき、一時的に離婚を回避できたとしても、結局、数年後に離婚に至ることが多いのです。
そこで今回は男性陣の反面教師にしてもらうため、「妊娠中の不倫」が原因で離婚した夫婦と、数年後に離婚した夫婦の2つの相談実例をご紹介します。
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ラブホテルで撮られた写真が…

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まずは「妊娠中の不倫」を経て、産後にすぐ離婚した夫婦の話です。「いっそのこと(胎児を)堕してしまおうか…そう思ったことは1度や2度ではありませんでした」そんなふうに、妊娠中の不倫という悪夢を振り返ってくれたのは28歳のCさん。
Cさんが彼と付き合い始めたころ、彼は「結婚しよう。子どもがほしいんだ」と甘い言葉をささやき続けたそうで、2人はまだ付き合い始めて4カ月というタイミングで妊娠。それをきっかけに籍を入れ、いっしょに暮らし始めました。
Cさんはつわりが酷い日は何も動けず、彼に洗濯や掃除、買い物を頼んだのですが、彼は心配してくれるどころか「甘えるな!」「何様のつもりだ」「女のくせに偉そうに」と一喝し、力仕事すら手伝ってくれなかったそう。
Cさんも妊娠中で気持ちが不安定になっていたので、彼の傍若無人な振る舞いに我慢できず「何なのよ!」といい返してしまい、2人の間では喧嘩が絶えなかったのです。
Cさんは当時の気持ちを振り返ってくれましたが、彼のモラハラに悩まされ、毎日のように泣いていたそうです。彼と結婚してしまったことを後悔する日々…しかし、Cさんはもう1人ではありません。
子どもを身ごもっていて2人分の人生を背負っているのに、一存で別れるわけにはいかない。そう思いとにかく「離婚」という2文字だけは口にしないよう気をつけていたのですが、彼が「超えてはいけない一線」を超えてしまったのは、そんな矢先のことでした。
ある日、たまたまCさんが彼のスマートフォンをのぞいたところ、写真フォルダに「彼が自撮りをした女性とのツーショット」が保存されているのを見つけてしまったのです。背景に映り込んでいるのは、まるでエジプト王宮の寝室のような装飾のベッド。撮影場所がラブホテルだということは明らかでした。