不安や恐怖の原因は?
みなさんの日常生活は、不安と恐怖で取り巻かれていませんか?もしそうであれば、あなたが不安に思う原因を考えたことがありますか?あなたは、何に恐怖を感じているのですか?
経営者のなかには、「いつも不安や恐怖に取り巻かれているようで、気が休まることがない」と嘆く方が、かなりの数いらっしゃいます。ご家庭の主婦の方も、サラリーマンでも同じです。
「何かしなくては」「誰かと会わなければ」「仲間外れにされないかしら…」などなど、あげつらえばキリがありません。
あなたが、不安に思うのは、外界の出来事・現象に目が向いているからです。外を見て、自分と比較するから不安になるのです。
あなたが恐怖する原因は、いまだ到来していない未来の事柄について考えているからです。いまの連続が、未来を創るのです。未来のことばかり考えていると、いまという貴重な瞬間を忘れ、恐怖を感じてしまいます。
外界に目を向けず、いまに集中する
外を見ることがなくなると、心は平安になります。心身が調和します。比較することがなくなります。比較しないので、不安は消えます。不安が消えるので、ストレスフリーになります。
マイペースを心がけることとは違います。マイペースとは、他人との比較を前提にして、自己の殻に閉じこもった状態です。自己の殻に閉じこもるのではなく、外が気にならなくなるのです。心は外に開いていても、比較することがないのです 。
心が外に開いていながら、比較することがない状態が、「不動心」の第1歩です。目の前にある仕事・作業・調理などに夢中になっているとき、未来のことを考えていますか?あなた自身が、目の前のことに夢中になっているときに、理想とする生き方を考えることは、しないでしょう?
眼前のことに集中すると、未来を案ずる愚を犯さなくなります。でも、無理やり自我の心を何かに集中させると苦痛です。自我状態で、神我に無理やり集中するのではありません。自我の心が鎮まっているときに、自我が神我に気づくことがあるのです。すると、「あぁ、自分の本質は神我なのだ」と納得します。
その瞬間、自我は消えて、神我が実感できます。神我が実感されたとき、恐怖は消滅します。神我は、あらゆる魂同士の間の「調和と平安」が終局の目的だからです。これが、不動心の第2歩です。