「避妊してほしい」といえない
「パートナーが避妊を怠ったときの対処法」について質問すると、45.7%で「避妊をするようにきちんと伝える」が1位となりました。続いて、33.8%で「いい出せず受け入れる」が2位という、こちらも衝撃の結果となっています。
受け入れてしまう理由として「パートナーとの関係が悪くなるのが怖い」という回答が6割以上となり、求められることやその場の雰囲気に流されてしまう女性も相当数にのぼっていることが推測されます。
しかし「避妊してほしい」と伝えた女性たちにパートナーの反応を聞くと「素直に受け入れてくれる」という回答が7割超えという結果に。
自分の性格上「いえない」と感じる人は、そのときに備えてピルを服用するか、勇気を出してしっかりと伝え、望まない結果を回避するべきだといえます。
失敗したかも…そのときどうした?
「避妊に失敗したと不安になった時、実際にとった行動は?」という質問では、52.1%で「妊娠検査薬を試した」が最多となりました。
続いて、28.3%で「何をすべきかわからず何もできなかった」が2位に。対処せず時間だけが経過してしまった女性が3割にのぼるという心配な結果となっています。
なかでも10代に焦点を当ててみると、「妊娠検査薬を試した」という回答は約3割、「何をすべきかわからず何もできなかった」が5割以上という、さらに危険な結果となっています。
コロナで家でのデートが増え…
関連する出来事として、2020年を大きく揺るがした新型コロナウイルスの蔓延という未曽有の事態により陰に埋もれがちながら、「10代の予期せぬ妊娠の相談数が1.8倍に増加した」というニュースがあります。
新型コロナウイルスの感染予防対策として行われた緊急事態宣言や外出自粛に伴い、休校が相次ぐなど若者世代を取り巻く環境も大きく変化。思いがけない妊娠に悩む人のための相談支援窓口「にんしんSOS東京」(特定非営利活動法人 ピッコラーレ運営)へ寄せられた10代の相談者数が大幅に増加したのです。
「外出自粛の影響でコンドームを買いにいけなかった」「家でのデートが増え、その場の雰囲気に流されてしまった」など、明らかに休校の影響が出ていることがわかります。
パートナーもまだまだ若者世代であることが多い10代の女性は、妊娠は人生に多大な影響を及ぼし、出産は一生ものの変化となることを充分に理解することや、望まない妊娠となった際も具体的な行動を取れる知識を身につけることが必要だと考えられます。
避妊という重要な出来事について、「男女の認識のずれ」や、一層の「理解を深めるため」に必要なことを聞いてみたところ、以下のようなコメントが1,000名を超えるユーザーから寄せられました。
「小学生から教育を受けることが大事だと思う。恥ずかしいことではないし知らないほうが恥ずかしい。命の重みも知ること」
「性教育を受けるタイミングが思春期だから、しっかり聞かずに過ごしている人がほとんどだと思う。私もそうだった。生理や排卵、妊娠しやすい時期もなんとなく知ってはいるけど仕組みは知らなかった」
「中絶の辛さは誰にも経験してほしくないと思います。パートナーとしっかり向き合って正しい避妊対策をとってほしいです」
「若いからこそ、きちんと相手に伝えて避妊をすべきだと感じていますので自分の子どもたちには、しっかり避妊の大切さを教えたい」
軽い気持ちで好意に及び、臨まない妊娠により出産することになったり、中絶手術を受けることになった時の心や体へのダメージは想像を絶するもの。悲しい思いをする女性や子どもたちが1人でも減るよう、機会を作り知識を身につけていくことが望まれています。