新型コロナウイルスの流行をきっかけのひとつとして、政府が「婚姻届」の押印廃止を進めています。ますます近づく「婚姻届のデジタル化」に続き、急速に広がる「結婚」や「婚活」のオンライン化について、世の男女はどのように捉えられているのでしょうか。
このたび「マッチングアプリ大学」が、結婚を考える20歳以上の独身男女347人にアンケート調査を実施。オンライン化の渦中を実際に過ごしている独身男女のリアルな声を、早速チェックしてみましょう。
半数以上が「賛成」を支持

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今回アンケートが行われた男女に「結婚したい時期」を確認すると、「半年以内」が3.5%、「1年以内」が16.7%、「1~2年以内」が22.2%、「2~3年以内」が30.0%、「3年以上」が28.0%と、まさにいま現在「結婚を視野に入れた」日々を過ごしているということが判明。明日にでも結婚するかもしれないかたがたによる答えは、かなりの説得力があるといえます。
まず「婚姻届のオンライン化についてどう思いますか?」という質問では、6割を超える男女が「賛成」「どちらかというと賛成」という結果に。注目は男女で差があるという点で、女性は59.3%、男性は73.7%という数字になっています。
婚姻届を準備し、2人で記入し、役所へ届けに行く…という提出までの工程にも、ロマンチックな流れや思い出作りがあると感じる女性は多いもの。男性は「出す」という行為そのものがきちんと済ませられるのであれば、リアルかオンラインかという点にはこだわりがないのかもしれません。
実現するとどうなる?

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「婚姻届のオンライン化が実現すると、どうなると思いますか」という質問では、22.8%が「いつでもすぐに提出できて便利」と回答し、最多に。「特に誕生日などの記念日に出したいとかであれば、仕事がある日などでもわざわざ時間をとって出向かなくて済む」(29歳女性)という意見もあり、日付にこだわるカップルにとってもメリットは大きいといえます。
続いて、20.7%が「混雑した役所に出向く手間が省ける」を支持。待たされることがなくなるということだけでなく「田舎だと知人に知られてしまう可能性もあるし、個人情報保護の観点からもいいと思う」(30歳女性)と、無駄な噂の的になることを避けられるという利点を感じるかたも。
デメリットに目を向けてみると、11.1%は「印鑑を押すことや役所で提出することも結婚のセレモニーだと思うのでさみしい」という回答に。特に女性からは「結婚で『ハンコを押す』『一緒に役所に行く』というのに憧れがあった」(24歳女性)、「印鑑を押して役所に持っていくことも憧れのひとつだった」(20歳女性)という意見が挙がっています。
やはり、女性を中心に「2人で婚姻届を出しに行く」という行動は、一種の「ライフイベント」と認識しているかたが多いことが判明。アナログだからこそ、提出した日はどんな1日だったかということが一層、思い出に残るのかもしれません。
10.9%は「不正届出などが心配」という回答を支持。一方的に想いを寄せるストーカー事件や、結婚詐欺なども考えられるため、「悪用されて送信されるのではないか」(33歳男性)、「自分が知らないところで勝手に婚姻届けが出されていたら、怖い」(31歳女性)という危険を推定するかたも。
どんなにセキュリティが万全に思われてもどこかに不具合があったり、インターネットやコンピューターに精通している人による不正は考えられるもの。潜在的不安はあってしかるべきかもしれません。