「3密」な一年

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今年も残すところあと数日。みなさんにとって2020年はどんな1年でしたか?
2020年12月1日に発表された「現代用語の基礎知識」選2020ユーキャン新語・流行語大賞で、「3密」が年間大賞に選ばれました。
また公益財団法人日本漢字能力検定協会が毎年全国から募集している、その年の世相を表す漢字一字「今年の漢字」の第1位も「密」であることが発表されましたね。
密といえば、小池百合子東京都知事が報道陣に対して「密です!」と連呼する様子がゲームになるなどして大反響を呼びました。新型コロナウイルスの感染防止対策として「3密(密閉・密集・密接)」を避ける暮らしは、2020年が終わりに近づいたいまもなお続いています。
日本漢字能力検定協会によると「密」を選んだ理由として、3密に加え、大切な人との関係が密接になり、人とのつながりの大切さを再認識する年になったことや、日本学術会議の一部会員の任命拒否が内密に行われたこと、芸能人の密会報道や薬物報道などが相次いだことを挙げていたそう。「確かに」と思う理由ばかりですね。
2020年「今年の漢字」のトップ10をみてみると、「禍」、「病」、「菌」、「疫」といったあまり喜ばしくない漢字が並んでいますが、実は別なところで明るい光を感じるような調査結果も発表されています。
小学生が選ぶ「今年の漢字」は笑・幸・新
株式会社ベネッセーホールディングスの通信教育講座「進研ゼミ小学講座」が実施した、2020年の出来事や将来に関する小学生の意識調査によると、「キミの1年を漢字1字で表すと?」という質問に対し、小学3~6年生の会員の回答のトップ3に「笑」「幸」「新」の3つの漢字がランクインしたのだとか。

小学生が選ぶ2020年今年の漢字。image by:PR TIMES
その理由を見ると、「コロナでも笑顔で頑張れた」「家族や友達といっぱい笑った」「学校にいける幸せを感じた」「家族と過ごす時間が幸せ」「コロナで新しい生活に」「新しい世界や楽しみを味わった」(いずれも「進研ゼミ小学講座」調べ)と前向きなものばかり。
子どもたちが、外出自粛や全国一斉休校などで思い通りにいかない日々も新しい経験として捉え、楽しみを見つけながら過ごしていたことが伺えますね。「不確実性が高い」といわれるこれからの時代もポジティブに生き抜いていけそうだなと、たくましさと心強さを覚えます。