仕事は順調。しかし何かがおかしかった日々
仕事を開始したのは、12月の繁忙期。世間は浮足立ち、風俗店も男性客がもっとも増える時期になりました。新人だった私も、昼食をまともに取る時間もないほど仕事をしました。
当時で2週間15万円近く稼ぎ、夫の収入をすぐに超えてしまう。そのお金は手渡しで毎回もらえるので、満足感もありました。繁忙期以外の収入は月で約20万円前後。普通に生活していくだけの収入が得られ、ホッとしていました。
友人や知人はいなかったので、夫以外に身バレの心配はありません。夫にも適当に仕事をしているといって誤魔化しながら、美容や服に少しお金をかけて女らしさを取り戻していきます。
このとき夫との仲はほぼ冷めていたため、夫からしてもらえなかった「女としての喜び」を思い出させてくれるお客さんに恋をし、店外でも会ってデートをする生活を楽しむ日々。しかし、それはそう長くは続きませんでした。
体調不良からチャットレディへ
風俗の仕事は順調でした。毎回出勤するのがとても楽しみだったのですが、風俗嬢の仕事は思っている以上に重労働。心身ともに限界がきていました。
さらに性病はもちろん、風邪などそれ以外の病気にかかれば、治るまで出勤ができません。もちろんその間の報酬もなくなります。そこで、気になっていたチャットレディオフィスのドアを叩くことに。
チャットレディの仕事は、ごく普通の賃貸マンションの一室で行われています。仕事をするための部屋が用意されているのです。住み込みで仕事をしている女の子もいて、風俗嬢の経験がある私はその場で即採用となりました。
アダルトチャットレディは風俗嬢とは違い、画面越しに課金した男性とお話をしたりエッチなことのお相手をするのが主な仕事。風俗嬢をやるよりも体に触れられることもなく合わなくていいので、ハードルは少し下がります。
夫にはバレないように週5日の土日祝休みにし、9時~18時までの勤務の日々。そのため夫は私がどこかでオペレーターの仕事を始めたと思っているようでした。