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こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
今回は、私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」の読者のかたから寄せられた、「淡白な夫との夜の営みの回数に満足できないうえに、情緒不安定になる私は異常ですか?」というご質問にお答えします。
QUESTION
結婚して4年経ちますが、夫はもともと性欲が淡白なほうで、最近は夜の営みも1~2ヶ月に1回あればいいほうです。ママ友に聞いたら、それでも多いといわれましたが、私は正直、満足できません。
また、私は生理前に精神的に不安定になることがあって、つまらないことがキッカケで夫に当たり散らしたり、泣き出してしまうこともあります。きっと私がこんな性格だから、夫も愛情が冷めているのではないかと不安です。こんな私は、異常なのでしょうか?
(30代・P子)
性欲を抑圧すると○○に変わる
はじめにお伝えしたいのは、P子さんは異常ではなく、この状況なら「起こりがちな正当な反応」だから安心してということ。
生理前に情緒不安定になる現象は、「月経前症候群(略称:PMS)」と呼ばれる心身症状のひとつです。イライラしたり、急に悲しくなったりと、精神的に不安定になる人もいれば、食欲不振や、逆に過食してしまって胃腸の調子が乱れるほか、肌荒れ、眠気やだるさなどの体調面に表れる人もいます。
心身が乱れる原因は、排卵前の「基礎体温の低温期」から、排卵直後の「高温期」へモードが切り変わるときに、2種類の女性ホルモンの量が急激に変わるため。
それまで多かったエストロゲンが急激に減って、少なかったプロゲステロンが急増し、両者の立場が入れ替わる“大逆転”が毎月起こるんですね。まるで海の満潮と干潮が入れ替わるみたいな振れ幅のある変化を、女性の体は毎月体験しているというわけです。
そんなわけで、だいたいその時期に感情が不安定になって身内にぶつけてしまうのは、あなたの性格が悪いんじゃなくて、ホルモンの問題なのです。
PMSの影響の強弱には個人差がありますが、ストレスが多いときに重くなるとされています。とくにP子さんの場合、性欲がきちんと満たされていないことも、ストレス要素になっているのかもしれません。
実は、性欲などの「性のエネルギー」を抑圧していると、「怒り」のエネルギーに転化してしまうんです。だから、ご主人に「当たり散らす」という怒りの感情として表現されているんですね。