こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
夫婦間の“レス”に悩む人は後を絶ちません。特に最近では、妻である女性からの「夫が抱いてくれない」という相談が増えています。今回は、私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」から、妻が“カラダのつながり”を望んでも夫が断わる2大理由と、その理由に潜む根本的な誤解についてお届けします。
レスなカップル「3つのパターン」
世の中の“レス”なカップルには、そこへ至る表面的なキッカケから簡単に分類すると、3つのパターンがあります。
- パターン1:夫は望んでいるのに、妻が断わる
- パターン2:妻は望んでいるのに、夫が断わる
- パターン3・お互いにその気になれなくなる
これらのうち、上の2つについては、「望んでいる側の不満や失望」プラス「断わる側の負い目」などから、いわゆる「悩み相談」として持ち込まれやすいものです。
パターン1は、20世紀にもよくありがちなケースではありました。つまり「妻が夜の相手をしてくれない」問題で、それを酒の席でボヤく男性というのは、昭和のころから巷(ちまた)でよく見られる光景だったでしょう。
そこには、男尊女卑の時代から刷り込まれてきたジェンダー観の影響もありました。
つまり「男は女と違って、性欲を抑えきれないのが当たり前だから、その相手をしてあげるのが妻の務め」という考え方です。
多くの女性は、運よくその行為が喜びに満ちていた人も、そうでなく苦痛やガマンを伴っていた人も、なるべく「夫の欲求に従う」ことが暗黙の了解として機能していました。「夜のお勤め」という言葉もあったほどです。
けれども、出産後・授乳期間・子育て中など、女性にとって「もっとゆっくり眠りたい!」という肉体的欲求が強いときにも、夫の欲求におつき合いすることが耐え難くなってくると、抵抗する人が増えてきたという流れが見て取れます。