こんにちは、精神科医・心理研究家のゆうきゆうです。
あなたは、何かをしようとしたのに、過去のことをエンドレスに思い出してしまったことはありますか?もしくは、気づくと悩みや悲しみに心を囚われてしまったりすることはありませんか?
もしその答えが「イエス」なら、その気持ちを少しでも前向きにし、あなたを成功に導いていくための方法をご紹介しましょう。
時間によってあなたは変わる

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突然ですが、「1万時間の法則」を聞いたことはありますか?「ピアノやテニスのプロを観察した結果、多くが1万時間の練習時間を経験していた」という法則です。
この法則は決して厳密ではなく、1万時間よりも少ない練習量でプロになっていた人物も存在していました。
それに、どんなに考えのない練習方法でも、時間を掛けさえすればプロになる、なんて安易に保証するものではありません。練習や学習には最適な方法がありますし、よい先生につくことは何より重要なことでしょう。
ただ、同じ条件のもとで学習するのなら、その学習量が増えるほど習熟度は上がるというのは、誰もが了解できる話ではないでしょうか。
これは勉強や仕事だけではなく、異性との時間についても同じことが言えます。もちろん「一目惚れ」なども存在するでしょう。
とはいえ、やはりまったく同じような条件の異性がいたとして、一人と何度もデートし、そしてもう一人とはそんなに会わないような場合。やはり、より多くの時間を掛けた相手が、結婚相手やパートナーとして選ばれやすいのではないでしょうか。
仕事でもデートでも、「掛けた時間」というのは何よりも重要なのです。そしてこれは「悩み」などの時間でも同じです。
どうでもいいことを切り換えよう
たとえば、過去の失敗を何度も何度も思い返してしまう。または将来にわたって起こるかもしれない(大半は起こらないのですが)イヤな心配について、何回も考えてしまう。
これも結局、その反芻や心配にたいして「1万時間の法則」を発動させているのと一緒。あなたの貴重な時間を、その心配に費やしているだけです。
それによって「悩み」や「そのできごとの思い出し」に習熟するかもしれません。しかしそれが、何になるというのでしょうか。
それによってほめられることもありませんし、金メダルをもらえることもありませんし、また報酬をもらえることもありません。その「イヤなこと思い出し(しかも特定の記憶のみ)」で世界一の存在になったとしても、得られるものは何もないのです。
デートでたとえるなら、イヤな人間と毎日毎日決まった時間を使ってデートし続けてあげるのと一緒。人生においてトクすることは一切ありません。
そしてその間、当然ですが、あなたの家族や大切なパートナー、または大事な仕事や勉強はすべて「無視」されています。これほどくだらないことはありません。
世界一どうでもいいことのために、毎日必死に努力したり、わざわざスケジュールを苦労して空けてあげているのと一緒なのです。よってこんなときにオススメなのは、あなたの思考と行動を、プログラムのように変えることです。