こんばんは、神戸メンタルサービスの平です。
「平さん、理想通りのパートナーにようやくめぐり会えたんです!顔も形も性格も、私の理想通りなんです!」カウンセリングの仕事をしていると、こんな報告を受けることがよくあります。
「よかったね」と答えるのですが、そうすると、ちょっと暗い表情になって、こんな言葉がつづくことがあるんですね。
「それが、彼には別の彼女がいて…」「でも、問題があるんです。彼は結婚しているの」…おやおや?
「でも、こんなに完ぺきな人はいないので、とりあえずおつきあいしてみようかと。2番目の女でも、遊びでもいいから」
なるほど、理想と思い描いた人とめぐり逢ったわけだから、手放すのはもったいないですよね。お食事のお誘いでもあったなら、断るなんてとてもできないことでしょう。
しかし、このタイプの男性とおつきあいをはじめたら、間違いなく、底なし沼にハマッたような状況になります。彼とはフィーリングが合い、相性もいい。だから、あなたは彼にどんどんのめりこんでいきます。
けれど、彼をあなただけのものにすることはできません。だから、嫉妬したり、落ち込んだり、恨んだり、それはもうドロドロになっていくわけですね。じつはこのような泥沼にハマる人の多くは、あるネガティブな信念を隠し持っています。
泥沼にハマる人が持っているネガティブな信念

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それは、「夢はけっして叶わない」とか「私を完全に幸せにしてくれる男など、この世の中にいるわけがない。いたとしても私のものにはならない」というものです。
でも、ここで、違う角度から見てほしいのです。「こんなに素敵で、奥さんや彼女がいるのに、リスクを冒しながら私に好意をもってくれた」と。
言い換えれば、彼のような素敵な男性の目に、あなたは魅力的な女性に映っているということの証明になっていますよね。そして、このようなとき、私どもではこんなアドバイスをよくします。
「彼のすべてがあなたの理想通り。でも、彼には別のパートナーがいる。それを考えると、彼は100点の男じゃなくて、“ミスター86点”というところですよね。そこで、あなたにしていただきたいのは、“あなたのような素敵な男性に気に入ってもらえてとてもうれしいわ”と答えつつも、関係は友情に留め、手放すということです。
そして、あなたは自分の魅力に自信をもち、“手放した彼と同じだけの魅力をもつフリーな彼がほしい。そういう彼は必ずいる”と信頼し、人生を一歩前に進めてください。そうしたら、“ミスター・パーフェクト”にすぐさま会うことになりますよ」
私の師匠は「2~3週間で出会う」と言っているのですが、私はたいてい「2~3カ月は待ってね」とお願いしています。私も2~3週間で、パーフェクトなパートナーに出会った人を1人知っていますが、2~3カ月で出会った人なら数十人知っています。
そうなったら、“ミスター86点”は、あなたに恋のよろこびや、久しぶりにときめくことを教えにきてくれた恋の“リハビリ男”くんだったということになりますね。“リハビリ男”くんは、あなたがもう一度、あなたのハートに火をつけて、あなたがだれかとパートナーシップをもつように仕向けるエンジェルだったようです。
これを読んでいるみなさんも、“ミスター86点”のワナにはまることなく、パーフェクトなパートナーシップを手に入れられますように。応援していますからね。
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