こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
ジャパン・セックスサーベイ2020によると、いまや“レス”な夫婦は夫婦全体の51.9%と過半数に達しています。
私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」では、夫婦のどちらかが“カラダのつながり”を望んでも、どちらか断わる理由について深掘りし、その解決策をお伝えしてきました。
今回はメルマガから、夫婦の営みを断わりたくなる「女性側の事情」のひとつ、「精神的な苦痛」の中身についてご紹介します。
愛情はあるけど苦痛を感じるのはなぜ?

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日ごろ、特に性交痛を感じているわけではなくても、行為のたびにある種の「不快感」を味わってきたことから、だんだん夫とセクシャルな雰囲気になるのを避けるようになったという女性の声も少なくありません。
つまり、「精神的な苦痛」を防ぐために断るというパターンです。
ただしこれは、決して夫のことが嫌いになったわけではありません。むしろ性以外の場面では、愛情や信頼感を抱いているのです。
だから、恋人時代や新婚時代には、「愛する彼が望んでいるから、応じてあげたい」という気持ちで受け入れてきたし、さらに「子どもがほしいから」というモチベーションがあれば、自分にとっても望むところだったわけです。
違和感に目をつぶれなくなるわけ
ところが、晴れて子どもを授かって、子育て中心の生活に切り替わった後は、夫の求めに応じたときに、いままで目をつぶって気にしないようにしてきた「不快感」「違和感」を無視できなくなるという変化が表れてくるんですね。
夫のほかにも、わが子という「愛情を注ぐ幸せ」を感じられる対象ができたことや、家族として夫との絆が安定したからこそ、営みを断わったぐらいで仲が壊れるわけじゃないという信頼感も、「違和感をガマンしてまでやりたくない」という選択につながっています。
「特に夫婦仲が悪いわけじゃないけど、出産をキッカケにレスになった」というカップルには、女性の側のこうした心理が隠れているケースも、相当あるように見受けられます。