こんにちは。いえることからいえないことまで、大体のことは網羅してきた自称・変態ライターの関根です。
みなさんには、忘れられない夜はありますか?百戦錬磨という自覚がある私でも、そんな一夜はありました。
それは、私が新社会人だったときの話。あのころはまだ社会に飛び込んだばかりで、昼に目まぐるしく働いている自分や、夜中まで会社の同僚たちとお酒を飲んで楽しむ自分を、格好良く思っていました。
それと同時に、先輩という存在が妙に大人っぽくも見えていました。そんな先輩たちのなかでも一際目立っていたのが、Kという男性です。
のちに私は、このKと一夜限りの交流を迎えることとなります。そして、その「史上最高」だった夜が、いまでも忘れられないのです。
完璧なスペックKの存在

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Kは、同じ部署の先輩でした。180cmオーバーの高身長、韓流アイドル風の容姿であり、黒髪のフワフワな犬っ毛がなんとも愛らしかったことを覚えています。社交的であり、仕事ではいつも好成績であったため、誰からも慕われる存在でした。
そして、いつもいい匂いがしました。あれがフェロモンというものなのでしょうか。Kが近くを通ると、ぞくっと体がムズムズするのです。
そんなKが独り身なわけもなく…彼女がいることや近々結婚するなんて噂話は、部署内で定番のお茶請けでした。そんな明るい噂話だけならよかったのですが、一方でKがかなり女遊びをしているなんてよからぬ噂も広まっていました。
欲望を止められない女こと、私

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季節は、冬。仕事にも慣れてきたころ、週末は決まって同期や先輩たちと飲み明かしていました。この時期になると忘年会という名目で、仕事後の交流がかなり増えてきます。
あの夜も、いつものように会社の同じ部署の人たちと飲みに行くことになったのです。
二次会、三次会…と場所を変えるごとに徐々に人が少なくなっていきます。三次会は定番のカラオケとなり、みな酔いや眠気と戦いながらその場を盛り上げていました。
私も楽しく歌い終え、お酒を飲みながらほかの人の歌声を聴いていたときです。隣から、フワッといい匂いがしました。
「やっと座れた」
Kは盛り上げ役に徹していたため、常に立ちっぱなしでした。そして、たまたま空いていた私の隣の席に座り込んだのです。
チャンスとばかりに、じっとKを見つめます。普段こんなにKに近づくことがないため、Kの細部までよく見えました。やはりかっこいい、顔面国宝だ!この人と深く交わりたい!そんな気持ちがふつふつと湧いてきました。
カラオケルームは薄暗く、みなカラオケ画面に夢中。私は酔った勢いで、みんなにはバレないように、Kの手にそっと自分の手を乗せました。するとKもそれに反応し、指を絡めてきたのです!
誰かが近くに来たら相当危ない状況でしたが、私たちはお酒のせいで、もはや理性が働かなくなっていました。