こんにちは。いえることからいえないことまで、大体のことは網羅してきた関根です。
さて、本日はクリスマス・イブ。きょうは私が大学生だったころに友人と体験した、とても刺激的なクリスマスのお話をご紹介しましょう。
居酒屋で過ごした、女ふたりのクリスマス

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その日は、12月25日。世の中はクリスマスで盛り上がっているというのに、私はとあるレストランでせっせと料理を運んでいました。
恋人がおらず、クリスマスなのに昼間からアルバイトに明け暮れ、世のカップルに“クリスマス限定Aセットランチ”という名の幸せを運ぶ…。なんだか虚しくなってきて、有線で流れる定番のクリスマスソングもその日だけは耳障りに聞こえたのを覚えています。
夕方になりバイトを上がったあと、私は急いで友人との待ち合わせ場所へ向かいました。その日は、恋人がいない女ふたりでパーっとクリスマスを過ごす予定だったのです。
待ち合わせ場所へ向かうと、すでに友人は待機していました。時刻は、午後6時。バイト先のまかないを食べずに来たので、かなりお腹が空いていました。
「クリスマスならオシャレなお店がいいよね」
「バルとか…イタリアンとか…行ってみる?」
そんな会話をしながら、私たちは街中に出て、クリスマスらしいお店を探してみることに。冬場の午後6時はもう真っ暗で、昼間は気にならなかったイルミネーションの光が、よりクリスマスというイベントを引き立たせています。
そんなクリスマスイベントは、ディナーにまで影響していました。何軒か空いていそうなお店を探すも、バルやイタリアンのようなお店はどこも予約でいっぱいになっており入れず。恐るべしクリスマス…イエス・キリスト生誕祭…。
そんなつもりはないとわかってはいますが、店員に「予約でいっぱいです」と入店を断られるたび、「恋人のいない者は、家で冷えたチキンを食っていろ」と言わんばかりの圧を感じました。
なんとか入れたお店は、チェーン店の和食大衆居酒屋。驚くほどガラガラでした。友人との話題は、「彼氏さえいれば」だとか、「こんな人がいたら」とか、願望まみれの話題ばかり。しかし、私にはそんなタラレバ話が楽しくて仕方がなかったのです。