こんにちは。恋愛相談教室などで1万2000人以上のかたにアドバイスをしてきた、恋愛相談師マーチンです。
最近のご相談で、興味深いものがありました。彼が「セフレでいいよね。好きになっちゃダメだよ」など、女性を遠ざけるセリフを言うというものです。
個別相談の事例なのでそのままご紹介することはできないのですが、影響のない範囲アレンジしながらお伝えしますと、
- アプリでお互いにセフレとして知り合った
- 女性には彼氏がいる
- ゆえに、納得のうえでセフレとしてホテルに行って関係を持った
- 月1回程度会おうという感じになったが、2週間程度で2回目も会えた
こうなると、女性はカラダを重ねた男性を好きになりがちです。たくさんご相談を受けてきましたが、みなさん「2度したらほぼ確実、3度したら間違いない」というくらいのレベルでそうなっていました。実際、ご相談者Aさんも彼のことを好きになってしまいました。
するとそれを察してか、彼は「セフレでいいよね。好きになっちゃダメだよ」などのセリフを、度々言うようになったのです。
ほかには「あまり会えなくて寂しい?」「Aは寂しがり屋だね」という感じです。これも何度も繰り返し言うとのこと。
もともとそういう約束のため仕方がないのですが、それにしても会う度に何度も言うと。ここでみなさん考えてみましょう。みなさんは、このときの男性心理はどれだと思いますか?
- 好きになられたら後々こじれそうなので、一定の距離を保とうと意識している
- あとで「付き合ってほしい」など言われたときに、「セフレだって言ったじゃん」などと言うために、何度も言っていたという事実を作っている
- 自分もAさんを好きになりそうなので、「セフレ」だと言葉にすることで自分をコントロールしようとしている
ではスタートです!
「きょうは門限があるから」

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僕はこの相談を拝見しながら、あることを思い出しました。それはデートの約束をしたあとに、「あしたは門限があるから、22時には帰らないと」と言う女性の話です。
これ、僕も実際に何度も出会いました。言われるとがっかりするのですよね。「22時ってなんやねん!」という感じです。なので、僕はこれを言われると一気にトーンダウンして、「じゃあ明日はやめとこう」とお断りするようになりました。※20〜30代前半のころです。
しかしそのあと、学んだのです。実はこれ、チャンスだったのだと。
「門限があるから22時には帰らないと」という女性は、なぜ言うのか。それは「前もって言っておかないと、私はズルズル流されてお泊りしちゃうかも…」と心配しているからです。
そりゃ、本当に用事がある場合もある思いますよ。いや、平日の22時に用事なんかないでしょう。…そんなことはどうでもいいんです。
「22時には帰らないと」と言われた側からすると、脈がなさそうに感じますよね。しかし!気づいてください。本当に脈がなかったらドタキャンされますって。また、本当に脈がないなら、当日に「じゃあ、きょうは用事があるのですみません」と帰るでしょう。
男女交際、二人で会えるなら脈ありです!じゃあ、脈あり(可能性あり)なのに、なぜそんなことを言うのか…と考えると、先程の話だと筋が通るのです。
実際の証拠として、これを言われて、それでもデートしたことがある男性諸君。その日、本当に彼女はその時間に帰りましたか?
僕はこれを学んで以降、「じゃあ、あと30分だけ」と引っ張ると、まずOKでした。そして盛り上げていくと「もういいよ、終電で大丈夫」「用事はまた今度にするから」など言ってくれて、結局お泊り…というのを何度もやりました。
別の事例でも同じ心理のときがありました。同じ社内で明らかに脈アリの男性から、「一線引いたほうがいいと思う」と言われて大ショックを受けた女性の話です。
そのとき、僕は「それは彼があなたを好きな証拠だから、喜ぶべき話。脈がないなら一線引く必要がないので、そんなことは言わない。なのに“一線引こう”と言うのは、引いておかないとこのまま進んでしまうと思っているから」とお伝えしたのです。そのあと、お二人は両想いとなりました。
…というわけで、これらのお話をヒントにすると、問題の答えがわかります。
- 好きになられたら後々こじれそうなので、一定の距離を保とうと意識している
- あとで「付き合ってほしい」など言われたときに、「セフレだって言ったじゃん」などと言うために、何度も言っていたという事実を作っている
- 自分もAさんを好きになりそうなので、「セフレ」だと言葉にすることで自分をコントロールしようとしている
そう、答えは「3」なのです。