「本音がわからない」妻への違和感(42歳男性/自営業)

image by:Unsplash
「知り合いのご夫婦は、共働きでしっかり貯金や投資をしているのがすごいと思うのですが…。休日の過ごし方が気になりました。
『夫はゴルフが趣味で、毎週末打ちっぱなしに行くの。それ以外は釣りで海にいるわ』と話していて、奥さんもジムでの筋トレやランニングなど自分のしたいことに時間を使っているそうです。
お子さんはおらず、『夫も仕事をがんばっているし、息抜きも大事よね』とよく言うので、周りからは『夫の趣味を大事にするいい妻』と評判がいいのですが…。
“本当に幸せなのかな?”と疑問に思ったのが、みんなで年末年始の過ごし方について話しているとき。『私はひとりだから気楽よ』と口にしたときに、自虐的というか皮肉っぽい響きだったので気になりました。
彼女の夫は船の上で釣りをしながら元旦を迎えるそうで、『さすがにお正月くらいふたりでいればいいのに』とある人が言ったら、『ううん、我慢させてもかわいそうだから』と慌てて返しているのも、少し無理をしているように見えましたね…。
みんなの前では「私のことも大事にしてくれる』と言うけど、この間は風邪をひいたときにひとりで病院に行った話もしているし、私を含め何人かは『仮面夫婦っぽいよね』と言っています。
彼女の本音がよくわからないのが怖いというか、本人はこれでいいと思っているのかもしれないけど、正直なかよし夫婦には見えないです」(42歳/自営業)
「夫の趣味を否定しない妻」は、確かにはたから見れば献身的で称賛されるかもしれませんが、本人がそれに満たされていないことは些細な話題でも見えてきます。
「夫が趣味を優先してばかりで寂しいと思う自分」を隠して夫婦仲のよさをアピールするほどに、それを裏付ける夫の言動がない様子が浮かび上がるもの。
ふたりが冷めた愛情を黙認して関係を続ける仮面夫婦もいますが、一方が配偶者に尽くす自分を見せることで「幸せな夫婦」を取りつくろうケースもあります。
健気な妻を“演じて”いても、本心で納得していなければ矛盾した言葉が出ることもあり、「本音がわからない」と思いますよね。
本当に夫から大事にされているなら「体調を崩してひとりで病院に行く」事態にはならないはずで、夫婦の実態は偽りきれません。
本人はうまくやれているつもりでも、周りから見れば仮面夫婦を疑われるケースは多く見ます。