私以外の既婚女性と大恋愛していた夫
これからお話しするKさんの場合は、まさに長年レスが続いていても「うちは大丈夫」と安心し、別れることなど想定していませんでした。
ところが、ある日夫から「好きな人がいて、その人と結婚したいから、離婚したい」と告げられ、平穏だった日常に突然、雷が落ちてきたかのような大ショックに見舞われたのです。
しかも、その「好きな人」とはすでに深い関係を続けていたうえに、なんと相手も人妻。いわゆる「ダブル不倫」だったので、お互いに離婚してまで一緒になりたいという、「そこまで愛し合っているの!?」と絶望するような状況に立たされたのです。
もし、あなたがそんな目に遭ったら、どんな対応をしますか?
夫の不倫の責任は誰にある?
裏切られていたことへの怒りや女として傷ついた悲しみが嵐のように湧き起こるなかで、Kさんの心の奥底には不思議に落ち着いた部分があったのです。それは「仕方がない」と夫の行動を受け入れる気持ちです。
なぜなら、「私はずっと、夫に対して女でいることをやめていた。『私は子育てと仕事で大変なんだから…!』という思いでいっぱいになって、夫が誘ってきてもいつも拒否していたし、夫の前でお洒落もしなくなっていた。長い間レスで、夫の相手をしないことが当たり前になっていた。だからきっと、夫も寂しかったのではないかしら」と。
そこで、「もとはと言えば私のせいなんだから、夫を責めても仕方がない」と潔く認めることができたので、Kさんは離婚を覚悟したのです。
別れたかったはずの妻の言葉で夫が激変!
夫の離婚の申し出に対して、観念して受け入れる態度を示していたKさん。
最後にもう一度、自分がいま「夫のことを本当はどう思っているのか?」ということを、家で一人きりの時間を取って気持ちを見つめ直してみました。
すると、「やっぱり自分は、夫のことを愛している。本当は別れたくない。もう一度やり直したい…!」そんな心の叫びに気づいて、ぼろぼろと大泣きしてしまったのです。
その素直な気持ちをご主人に伝えたところ、なんと彼はあっさりKさんの言葉を受け入れ、まもなく交際相手に自分から別れを告げてくれたのでした。