レス夫婦が分かち合える夫婦へ
もう一度、男と女として誠実に向き合うことを決めた二人の、それからの変化は目ざましいものでした。
まもなくご主人は、Kさんの勧めに従って、私が講師を務める男性向けの講座(『男が知らない本当の女の愛し方』)に参加してくださるほど協力的になりました。
その結果は、再開した営みのなかでのご主人のKさんへの触れ方が以前より優しく心地よいものになったというだけでなく、営み以外の日常の言動すべてがとても思いやり深いものに変わり、態度の端々に優しさを感じられるようになったそうです。
さて、Kさんが別離寸前の危機を結婚生活史上最高と言える幸せへと大逆転できた決め手は何だったと思いますか?
逆転の決め手1:夫の裏切りを自分の責任と捉えた
私が重要と感じた「決め手」を2つお伝えしますね。
それは、相手に裏切られたとか傷つけられたとかのプライドにこだわらず、自分の非を自ら認められたこと。つまり、夫の婚外恋愛の事実を、外から降って湧いた災難ではなく、自分ごととして捉えたということです。
これを自分ごとではない、外側の問題だと捉えてしまうと、自分は「被害者」として「加害者」である夫や不倫相手を責めたり恨んだりする感情へと発展してしまいます。
夫の不倫を一方的に責めるのではなく「自分の責任」として受け入れる態度を示したことで、おそらくご主人は「自分が丸ごと理解された」「自分のすべてを受け入れてもらえた」という、大きな母性に包み込まれたような安心感を得られたのではないでしょうか?
だからこそ、Kさんと共に生きることを迷いなく選べたのです。
逆転の決め手2:愛に素直になること
そして2つ目は、女の意地でもプライドでもなく、愛に素直になれたこと。これに尽きます。
女性から真実の愛を捧げられたとき、男性は変わります。男性も、自分がたしかに目の前の女性から「愛されている」「必要とされている」という実感と手ごたえがほしいのです。
それこそが、男性性の持つ「役に立ちたい」本能が満たされ、生きる喜びに直結するのですから。あなたももし、真心からの愛を捧げられるような人がいるなら、その相手との絆を大切にしてくださいね。
- image by:Shutterstock
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。