気になる人や恋人とのベッドイン。ときめきでいっぱいの甘い思い出ばかりかと思いきや、必ずしも最高の時間になるとは限らないようです。
今回は最悪なベッドインを体験した、Aさんのエピソードをご紹介します。
「きょう友達呼んでるんだよね」まさかの提案に絶句

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「来週、よかったら泊まっていかない?」
Aさんが付き合って3カ月の彼氏に誘われて、1週間。ついに初めてのお泊まりの日である。
彼との出会いはマッチングアプリ。同じ業種で働いており、あっという間に意気投合した。
「やっぱり当然、することするよね…」
気合い入れすぎと思われたらどうしようと悩んだが、友人たちのアドバイス通り下着を新調した。最高の夜にしておいで、とおすすめの美容グッズやダイエット方法もたくさん紹介してもらった。
おかげできょうのコンディションは心身共に最高。肌ツヤもいいし、体重も数グラムだが減らせた。誘われてから1週間という短期間ではあったものの、Aさんは自分の状態に自信を持っていた。
「これなら絶対、かわいいって思ってもらえる!」
鏡に映る自分を見て、気合を入れて玄関を飛び出した。
彼氏の家についてからは、映画を一緒に見たり夜ご飯を作ったり、充実した時間を過ごしていた。
そしてお風呂に入り、いよいよこの後はベッドインだとAさんは新しい下着を身につける。ドキドキしながら脱衣所を出ると、そこにはなぜか彼氏と、彼氏の友人がいた。
「あれ?お友達?」
「うん。きょう一緒に泊まるの…って、言ってなかったっけ?」
「え、知らないよ。どういうこと?」
友人は、お前ちゃんと説明しとけよと彼氏を小突いている。
「俺、3人でするのに憧れててさ。せっかくのお泊まりなら3人でしやすいじゃん。Aもすきそうだから丁度いいでしょ?って思ったんだけど…」
突然の誘いに驚きすぎて、Aさんは状況が理解できなかった。
「つまり今夜は3人でしようね、ってこと?」
徐々に事態を飲み込み、それと同時にカタカタと手が震えだす。怖い。率直な意見だった。
「ごめん、無理」
ようやく絞り出した声。
Aさんはパジャマ姿で髪の毛も濡れたまま自分の荷物をカバンに詰め、部屋を出ていった。「逃げなくちゃ」という思考で頭がいっぱいだった。
無事に家から出れたAさんだったが、いまでも男性といい雰囲気になるたびに、この最悪な事件が頭に浮かぶという。
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