慰謝料を請求される可能性や会社での処分など、ネガティブな影響が大きくリスクが高いのが不倫です。
後ろめたい関係は、ばれないようにあれこれと画策するのも大変。どれだけ注意していても、避けられないトラブルはいつかきっと起こります。
きょうは、会社の同僚とW不倫をした人の修羅場エピソードをご紹介します。
窮屈な「会社の同僚とW不倫」だけど…

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既婚のA子さんは37歳、同じ部署で働く同僚の男性Bさんと不倫関係にありました。
お互い結婚している身で子どももおり、いわゆる「W不倫」ですが、周囲に気づかれることなく一年ほど続いていたといいます。
「普段の連絡は、LINEに似たカカオトークというアプリを使っています。LINEやメールだと何かあったときに真っ先に探られやすいし、このアプリならフォルダに入れて隠しておけるので。
電話もアプリの無料通話を利用していて、とにかくスマートフォンに残る痕跡は気をつけていました」
そう話すA子さんは、会社でもなるべくBさんと親近感が伝わるような接触は避け、退社する瞬間まで「ただの同僚」の雰囲気を壊さないように素っ気ない態度を取っていたそうです。
「お互いに家庭があるから、バレたときのことを想像したら本当に怖くて…。
それに、会社はもともと社員同士の恋愛をあまりよく思わないところがあるので、不倫なんて知られたら絶対にアウトだと思いましたね」
その意識はBさんのほうが強いらしく、気軽に話しかけるどころかランチを一緒に食べることも避け、同僚たちとは普通に家庭の話題で盛り上がるなど、徹底してA子さんとの仲のよさを隠していました。
聞いていれば窮屈に思えるW不倫ですが、それでもA子さんが続けたいと思ったのは、こんな理由があったから。
「同じ会社にいるからこそ、彼とはいろんな話ができるのが楽しくて。夫には理解してもらえない悩みとか相談とか、彼が聞いてくれるので救われていた部分もあると思います」
「素の自分になれる場所」としての不倫
お互いに既婚でありながらふたりが不倫関係になったのは、業務で同じ顧客を担当することになったのがきっかけでした。
「私が女だからと下に見ることもないし、打ち合わせでは私の意見を聞いて提案を考えてくれるし、いい人だなと思いました。悩んだときはすぐ相談するようにしていたら、彼も時間を割いてくれて退社後にカフェに移動して話すこともありましたね」
顔を突き合わせて話す時間が増えれば、当然プライベートな話題もふたりの間では出て、家庭の大変さや配偶者への愚痴などを言い合っているうちにどんどん親密度が増していったそうです。
「ドキッとしたのは、お互いにレスだとわかったときですね。私が『ストレスだからジョギングで発散しているの』と言ったら、彼が『かわいいしスタイルもいいのに、もったいない』と返してくれて。
それから意識するようになって、彼もふたりきりのときに手に触れてきたりして、部署の飲み会のときにふたりで抜け出してホテルに行きました」
そのときは「なるべくしてなった」と感じたA子さんは、Bさんの言葉で忘れられないものがあるといいます。
「『君には何でも話せるし、素の自分でいられるから幸せだ』って。私も同じ気持ちで、家庭や仕事から解放される場所として、彼との時間を楽しんでいました」
気を使うし大変なことも多い不倫だけど、A子さんにとってはリラックスできるつながりだったのですね。