出会いがあれば、別れもある。「あなたへの愛は不変」といってほだすことはあっても、その気持ちが不変とは限らない。
縁があって結婚したふたりであっても互いの努力がなければ、変わらない愛は紡げません。パートナーの浮気、DV、借金、レス、義実家問題…悩んだ末の「離婚」も、ひとつの解決手段となり得るのです。
今回、Webメディア「by them」は離婚経験者30名にアンケートを行い、経験者はどういった点で悩み、改善を試みて、離婚を選んだのか?さらに離婚後の心境についても伺いました。
体験談から浮かび上がる問題点を振り返ることで、いまパートナーとの関係を見直したい方も、改善点に気付けるかもしれません。
- 本記事は離婚を推奨するものではなく、あくまで身近な例として離婚事例を紹介するものです。
子どもが自らゴミ箱に絵本を捨てて…なぜ、私は「離婚」を選んだのか?
Aさんプロフィール(すべて離婚当時)
- 年齢/職業:Aさん(妻)21歳女性、夫22歳/共に無職
- 子どもの年齢/実親・義理家族との同居:男3歳・男1歳/なし
- 結婚年数/離婚時期:4年/2003年ごろ
- お住まい:北九州エリア
まず、Aさんがパートナーとの結婚を決めた理由を教えてください。
私自身が子どもで世界が狭く、初めての相手だったこともあり、さらに子どもが出来たことで別れる選択肢を考えられませんでした。
なぜ、「離婚したい」と考えたのでしょうか?
相手も子どもだったこともあり、付き合っているときから女遊びが酷かったんです。
でも、結婚して子どもが生まれたら変わるだろうと期待していました。最初は改善されたんですが、すぐ女遊びするように…。
子どももいるし我慢しましたが、気に入らないことがあると手をあげるようになってきたり、幼い子どもがいるからこそ私からは別れられないと思っていたみたいで、扱いはひどくなる一方でした。
それでも我慢していましたが、今度は仕事を突然やめて収入がなくなって、それでもお金を要求してくることに、続けていくのは無理ではと考えるように。
タイミングを見て抜け出そうと少しずつ荷物の整理を始めたこと、私がインフルエンザになり、育児が難しい状況でも遊びに行かれ、もう絶対に改善ができないと判断しました。
しまいには子どもに手をあげたり…子どもの「絵本読んで」を振り切って遊びに行かれたときに、子どもが絵本をゴミ箱に捨てて泣き出した姿を見たときが、決定的でした。私だけ我慢じゃなく、子どもまでも苦しめる関係なんだって。
離婚を考えてから、関係を改善しようと思ったことはありましたか?
相手の親(義理の両親)に相談してみましたが、やはり実の息子がかわいいので、まったく解決にはならなかったです。
私自身も生活態度を改めるよういろいろ言ってみましたが、暴力で返ってくるので何も言えなくなりました。最終的には、夫が遊びに出ている夜中の隙をついて、子どもたちを連れて逃げました。
その後、離婚を切り出したのですか?
とにかく距離を置いてから、離婚を切り出しました。まさか私から離婚を切り出されるとは思ってもみなかったようで、最初は半信半疑でした。
夫は子どもを足かせだから動けないと思っていたようですが、そんなことはありません。絶対に守らなければいけないと思ったからこそ、あの夜、動けたんだと思います。
少し揉めましたが、実際に行動されて、もう自分の言いなりにならないと観念したのか、渋々離婚を承諾しました。