みなさんには、忘れられないベッドインの思い出はありますか?甘い思い出を持つ人がいる一方、最悪な思い出となっているという人もいるようです。
前回、前々回と、3人の女性が経験した「最悪なベッドイン」のエピソードをご紹介してきました。
きょうご紹介するのは、とある女性が気になっている職場の先輩と飲み会のあとに行ったホテルでのお話。「実はずっと気になってたんだよね」と誘われ、いい雰囲気だったふたりに何があったのでしょうか。
はじめてのホテル、入ってすぐに服を脱いだら…

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「ホテルいかない?」
職場の先輩との飲み会中、2軒目で程よく酔いが回ったDさんたちが、ホテルに行くのはとても自然な流れだった。
最近気になっているかっこいい先輩。最初に食事に誘われたときは仕事仲間としての付き合いだけだと思っていた。しかし、回数を重ねるごとに先輩との距離が近くなってきて、「もしかして先輩も好きでいてくれてるのかな」とDさんは期待をしていた。
それにホテルに誘われる前、先輩はDさんに「実はずっと気になってたんだよね」と、告白まがいのことを言っていたのだ。だから、きょうが勝負の日なのかもと薄々感づいていた。
ホテルについたDさんたちは、もうカップルのような距離感だった。お酒が回っているせいもあるだろう。お互いの腰に手をまわし、寄り添いあってエレベーターに乗り込む。扉が閉まった瞬間2人の距離がゼロになり、早く部屋につかないかなとお互いに感じていたはず。
Dさんは先輩の情熱的な視線に溶けそうになりながら、両想いなんだという現実を喜んでいた。
そして部屋に入った瞬間、Dさんたちは流れるようにベッドへ倒れこむ。
「先輩、私…ずっと先輩が好きでした」
「俺も、好きだよ」
「うれしいです…。あの、このタイミングで何なんですけど、シャワーを…」
「そのままで大丈夫だよ」
Dさんの提案が却下され、すぐに服が脱がされたそのとき。思わず息を止めたくなるほどの悪臭が鼻を突いた。
「えっ?」
驚いて動きが止まってしまう。臭いの元は、なんと彼の下着のなかだった。しかし、いまさらシャワーを浴びようとも言えない。
「ごめん、痛かった?」
「いや、そういうわけでは…あの、やっぱりシャワー入りませんか?ほら、私汗かいてるから気になっちゃって」
「大丈夫、俺はそういうこと気にしないよ」
ニッコリ笑う先輩に、もう何も言えなくなる。Dさんは、私ではなくどちらかといえばあなたのほうなんですとも言えなかったそうだ。
「じゃあ続けるね」
一度臭いと思ってしまうと、もう行為には一切集中できなかった。まったく気持ちよくなることができず、そのままあれよあれよと時間が過ぎていく。
気づけば行為を追えた先輩は、シャワーも浴びずに隣で爆睡している。
匂いが合わなかったこともちろん、行為前に体を清潔にすることは、相手を思いやる大切なエチケット。気持ちが盛り上がっていたとはいえ、そんな気遣いもしてくれないのかとDさんはすっかり気持ちが冷めきってしまったという。
「もう無理だな…」
Dさんは、酔っていて何も覚えていない風を装って、次の日から先輩を避けるようになったそうだ。
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