こんにちは。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年。真実の性の語り部こと夏目祭子です。
私のメルマガ「真実の性の語り部・夏目祭子の『世界一わかりやすい“幸せな性”の授業』」では、夫婦のどちらかが“カラダのつながり”を望んでも、どちらか断わる理由について深掘りし、その解決策をお伝えしてきました。
2020年の日本家族計画協会による性の実態調査「ジャパンセックスサーベイ2020」では、日本の夫婦のレス率は51.9%と過半数を超えていました。
行為に積極的になれなくなった理由として、特に多い「疲れている」「面倒くさい」に次いで、上位に挙げられているのが「出産後なんとなく」というもの。
この「なんとなく」のひと言のなかに、実は男女それぞれの立場に基づく、多くの事情と深い原因が詰まっています。特に日本では、出産をキッカケに夫婦の間から男女のラブラブムードが消えていく場合がかなり多いですよね。
なぜ、そうなってしまいやすいのか?どこでボタンをかけ違ってしまうのか?という数々の「落とし穴ポイント」をお伝えし、そこへハマらずに、子どもが生まれてもラブラブ夫婦でいられるための秘訣を、お客様や私自身の体験も交えながら、リアルにお伝えしていきます。
母性ホルモンが妻の心を変える?

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まずは妊娠・出産という「体の激変」を体験した妻側の「体の事情」について、妻自身もよく自覚すると同時に、夫側もちゃんと知っておく必要があります。
出産を終えると、女性の体内では「次は産まれた子にお乳を与えねば!」と指令が発せられて、授乳に必要な2つのホルモンがたっぷり分泌され始めます。
その一つは、母乳を作り出す重要な役目をする「プロラクチン」。さて、実はこのホルモン、「性欲を抑えてしまう作用」も同時に持っています。
だから、たとえもともとは性に積極的で、出産前には「子どもが産まれても、ずっと性生活は続けたい」と言っていた女性であっても、出産直後は「全然したくない」状態になるのです。
でもこれは、女性の体にとって理にかなった変化なのです。なぜなら、出産によって傷んだ体を休めて、修復する期間が1カ月程度は必要だから。
子宮の内容物の残りが出てくる出血や、会陰を切開されたり、自然に破れたりした傷の痛みが治まるまでに、そのくらいの時間がかかるもの。
つまり、まずは母体の回復のためと、もう一つは産まれたばかりで目が離せない新生児のお世話に専念できるために、自然が与えてくれた計らいなんですよね。
妻の本能を邪魔せず思いやらないと後が怖い!

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特に授乳時間が安定しないうちは、赤ちゃんが泣き出すたびに起こされて、女性は慢性的な睡眠不足が続きます。
なんたって睡眠欲求は、すべての欲求に勝る本能です。どうしても眠たいときは、夫が伸ばしてきた手に「やめて、かんべんして!」と本能的に拒んでしまうのも無理もないこと。
だから、そんなときに夫が「もう子どもがお腹から出てきたんだから、そろそろいいでしょ?」とおねだりする姿勢を見せると、「私はこんなに大変なのに、夫は自分の欲望ばかり押しつけて!」と無性に腹が立って、夫との行為に対してイヤなイメージを持ってしまうケースもあるので、ご注意を。