縁があって結婚したふたりであっても、互いの努力がなければ、変わらない愛は紡げません。パートナーの浮気、DV、借金、レス、義実家問題…悩んだ末の「離婚」も、ひとつの解決手段となり得るのです。
今回、Webメディア「by them」は離婚経験者30名にアンケートを行い、経験者はどういった点で悩み、改善を試みて、離婚を選んだのか?さらに離婚後の心境についても伺いました。
体験談から浮かび上がる問題点を振り返ることで、いまパートナーとの関係を見直したい方も、改善点に気付けるかもしれません。
- 本記事は離婚を推奨するものではなく、あくまで身近な例として離婚事例を紹介するものです。
寒い中、我が子を抱いて逃げた日
回答者プロフィール(すべて離婚当時)
- 年齢/職業:Aさん(妻)29歳/会社員、夫39歳/会社員
- 子どもの有無/実親・義理家族との同居:1人/義理家族と同居
- 結婚年数/離婚時期:3年/2021年12月ごろ
- お住まい:関東エリア
まず、Aさんがパートナーとの結婚を決めた理由を教えてください。
交際期間が長く、情が湧いていたのでなかなか別れられず、そのままズルズルと結婚してしまいました。子どもを妊娠したことが結婚のきっかけになりました。
なぜ「離婚したい」と考えたのでしょうか?
妊娠中からモラハラに悩んでいましたが、「子どもが産まれたら変わってくれるかもしれない」と淡い期待を抱いていました。
当たり前ですが出産後も夫の性格は変わらず、酷い言葉は私だけでなく新生児の子どもへも投げられるようになりました。
そのうち夫が家にいる日は、私と子どもで逃げるように外出する日が増えて、「家は休まらない場所」というストレスが大きくなっていったんです。
新型コロナウイルスが流行っている2021年、児童館にも行けずに赤ちゃんの我が子を抱いて、寒い中近所をただ彷徨ったときは惨めで泣いてしまいました。
子どもへの酷い言葉を何度「やめて」と頼んでもやめてくれず、「子どもが大きくなる前に、子どもの性格形成に影響が出る前に逃げなくては」と思い、離婚を決意しました。
離婚を考えてから、関係を改善しようと思ったことはありましたか?
子どもが寝たあと、何度も夫婦間で話し合いの場を持とうとしたが取り合ってもらえませんでした。
何を言っても「俺が稼いでる」「離婚してもいいけど専業主婦のお前に親権は取れないよ」と脅され、毎回話し合いは終わってしまっていました。