みなさんこんにちは、スピリチュアルカウンセラー/ヒーラーのみちよです。
最近、わたしの周りで「不信感」というテーマがよく出てきます。
恋人やパートナー、他者に対してそんな不信感を持ってしまう。そして、そんな自分に対して嫌悪感を持ってしまう…というような、グルグルした意識を感じやすい人が増えているようです。
そこできょうは、この「不信感」についてお話しします。
なぜ「不信感」を抱いてしまうのか

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不信感の原因の、一番大きいものとしては「相手に自分を寄りかからせている」ということだったりします。
「相手に寄りかかって、なんで不信感?」と思うかもしれませんが、人は「自分」を生きていないとき、身近にいる「誰か」になんとかしてもらおうとしてしまうんですね。
でも、相手は「あなた」のために生きているのではありません。その人も、「自分」を生きています。
だから、「この人はわたしを幸せにしてくれるだろう」「好きって言ってくれてるんだから、寂しくさせないだろう」というように期待をかけてしまうと、相手がこちらが望むように行動してくれなかったとき、「裏切られた」ように感じてしまうのですね。
このようなときには、「自分のニーズは自分で満たさなければならない」という原則を思い出してほしいと思います。
相手に対して過度に期待してしまうとき、それは往々にして「親からしてもらいたかったことを、相手からもらいたがっている」という現象だったりします。
親にはしてもらえなかったことを、パートナーにしてもらいたいと思っているので、それが叶わないと余計にショックを受けてしまい、「この人はわたしをだましていて、ほかにも女がいるに違いない(だからエネルギーかけてくれない)」というような妄想をしてしまうこともあるんです。
それが不信感のもとになります。
また、これまでパートナーに対して多大な 「我慢」 をしてきた人も、このように期待で寄りかかってしまうことがあります。
「あのとき許したんだから、今度は相手がわたしに尽くす番だ」「ここまで耐えてやったのだから、見返りがきても当然だろう」というように、リターンをひそかに(無意識で)願っているケースもあります。
そのような場合に、相手が何の恩義も感じてなかったり、許したこちらの気持ちを、さらに傷口に塩塗る感じで、逆なでしてきたら、それはそれは、大変なことになります。
「もうコイツ、信じられない!」となるのです。「人間的に信じられない!」という感じの不信感となります。
でもこのようなときには、その意識のしたに「怒り」があることに気づいてください。頭では「許した」ことになっているけど、とても怒ってるんです。
「許してやった(ほんとは許せないんだけどね)」となっているので、その感情の代償を求めているのですね。
でも相手はすでに「許された」と思っているので、すでにチャラになっていたりする。その代償がなかったとき、裏切られた感じで「怒り」として出てくるのです。
この場合の不信感は、まだ許せていない「怒り」。そしてこのケースも、先の場合と同様、昔、親にも同じことをしている場合がほぼほぼなのです。
親は憎んではいけない。親も苦労している。かわいそう…そして親に怒りを向けたら、愛されなくなることがわかっているので、「許した」 ことにしているのですね。
でも、そんな苦しい子どもの心の葛藤に、親はまったくと言っていいほど、気づいてないのです。
…そんな感じで、恋人、パートナーに出てくる不信感とは、本当は親との関係で起きた「愛されたかったけど、思ったように愛されなかったショック」「気づいてほしかったけど、気づかれなかったショック」がもとになっているということなのですね。
むしろ、そんな昔ふたをした感情をパッカーンと開けてくれるのが、恋愛なんです。恋愛では、おのずとハートを開きます(強制的に開かれます)から、こういった、昔隠していた本音が出てきやすいのです。
なので、いま、恋人やパートナーに対して感じている感情は、あなたの本当の「思い」なのだと気づいて、むしろこんな「不信感」を愛してください。
他者に対する「不信感」 は、そもそも思ったように愛されなかった自分自身、気づいてもらえなかった自分自身へも向いているんです。「自分なんてダメだ…」という自分に対する不信感が、他者との関係で大きく出てくるのです。
なので、こういった「不信感の正体」を知ることは、あなた自身との関係を再構築するものだと思って、自分に優しくしてあげてくださいね。
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