結婚している人と肉体関係を持つ不倫は、自分が既婚であれ独身であれ、ばれてしまえば大きなダメージを受けます。
そんなリスクを覚悟してまで関係を続けていたけれど、ふとしたことがきっかけで目が覚め、不倫から抜け出す人も。
不毛なつながりに身を置いていた過去は消えなくても、やめる選択は自分でできるもの。不倫をやめた意外なきっかけにはどんなものがあるのでしょうか。
「こうはなりたくない」の実感が…

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「会社の先輩と不倫をしていました。私は独身で彼は既婚者、仲よくなってもおかしな関係にはならないだろうと思っていたけれど、一緒に過ごす時間が増えるうちに好きになってしまって。
彼も私に好意があるのはわかっていたけれど不倫のつらさを考えて踏み出せずにいたら、向こうからホテルに誘われました。
いま思えば、この時点でダメな男だと身を引くべきでした。
一度寝てしまえば会いたい気持ちばかり募り、でも彼は『きょうは家族サービスしないと』『こんな関係だってわかっていたでしょ?』と私を軽く扱うばかりで、結局やりたかっただけなのですよね…。
苦しい毎日を送っていたある日、数年前に寿退社した後輩について『不倫がばれて離婚されたらしい』という噂が流れてきました。
他人事とは思えず詳しく聞いてみると、家に出入りするどこかの業者の男性とホテルに行っているのを旦那さんに知られたそうです。
『不倫するほど欲求不満がすごかった』『慰謝料をずっと払うなんて、人生終わったよね』みたいにみんなが言い合うのを聞いていると、自分だって同じだと背筋が寒くなり…。
私は独身だけど、結婚している男性と寝ていると周りに知られたらもっとひどいことを言われるだろうなと想像がつきました。
後輩の話はそれからもしばらく話題になっていて、こうはなりたくないと思いましたね。
彼ともうまくいっていなかったし、こんな気持ちのうちにと思って別れ話を切り出したら、すんなり終われました。
いまは虚しさでいっぱいで彼の姿を見るとつらいですが、思い詰めておかしな行動に走る前にやめられて本当によかったと思います」(女性/30歳/セールス)
不倫していることが周囲に知られると、噂の的になるのは避けられません。
どんな言い訳をしても「既婚者と肉体関係を持つ人」の印象はよいものにはならず、また慰謝料の支払いなど異常な事態についても、いつまでも言及されるのが現実です。
それが自分の身に起こらないのは「たまたまばれていないだけ」であり、それに気がつくと不毛な関係に身を置く恐ろしさを改めて実感します。
誰かに勘付かれて不倫から足を洗う人は多いですが、このケースのようにほかの人の大変さを目の当たりにして抜け出す女性もいるのですね。