こんにちは。神戸メンタルサービス代表の平です。
先日、「私実は、平さんの前で話すのも恥ずかしいぐらいの恥ずかしがり屋で…。大好きな人の前になると、まったくと言っていいほど話せなくなってしまって困っています」と相談を受けました。
彼女と同じような悩みをもっている人は、男女ともに日本人には非常に多いようです。そして、なんとかそれを克服しようと、四苦八苦しながらいろいろなことにチャレンジするのですが、なかなかうまくいきません。
そこできょうは、「恥ずかしさのコミュニケーション」についてお話しします。
恥ずかしいことは悪いことじゃない!恥ずかしさのコミュニケーション

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恥ずかしがり屋を克服しようとして失敗してしまう要因は、恥ずかしさを「どう隠すか」ということしか考えていないことに尽きるでしょう。
冒頭の彼女のようなご相談を受けたとき、私は必ずこんなふうなアドバイスをします。
「ものすごく勇気がいることかもしれませんが、あなたが恥ずかしがり屋だということを隠さずにコミュニケーションしてください。それだけで、すべての問題が解決しますよ」。
このような悩みをもつ女性の多くが、恥ずかしがり屋は「悪いこと」だと思っています。しかしながら、ほとんどの男性は恥ずかしがる女性が大好きです。
たとえば、大人なビデオの世界でも、恥ずかしがっている女性は多いもの。恥ずかしさを越えて、その恥ずかしさについてコミュニケーションしてもらうことも、男性はとても好ましく感じるのです。
そして、実は男性のほうが女性よりも恥ずかしがりと言ってもいいかもしれません。
男性のなかには「男のくせに…」とか「泣くな、男だろ」など、感情を否定することを学びながら成長してきた人もいるでしょう。感情を表現することを、自分自身で無意識に禁止している場合も少なくありません。そして感情表現があまり上手にできないことから、恥ずかしがり屋になるのです。
しかし、自分が恥ずかしがり屋だということは、女性以上に男性は人に言えないもの。ですから、もしあなたが「ものすごく恥ずかしいけど、勇気をもって言いますね」と言うことができたなら、ほとんどの男性はあなたのことを「かわいい!」と思ってくれるのです。
勇気をもってコミュニケーションしてくれたあなたのことを、男性陣は「守ってあげなきゃ」と思ってくれる可能性は大きいはず。そうしたら、あなたにとっても、がんばってしたこのコミュニケーションが大きなプラスに働くわけですね。
恥ずかしさは自我意識の一つで、セクシュアルエネルギーでもあります。つまり、「私はあなたに魅力を感じています」というメッセージをもつエネルギーであるわけです。
魅力的な人の前にいるとき、このエネルギーは高まり、それを表現することが求愛行動になります。
動物の世界では、それが当たり前のように行われているわけですが、私たち人間…とくに日本人はそれを隠そうとしがち。その態度はしばしば不自然になります。
このエネルギーを抑圧し、隠そうとするほど、それは自己嫌悪のエネルギーとなり、自分自身が毒されてしまいます。しかし、このエネルギーをうまく表現すればするほど、あなたの心は幸せに満たされますよ!
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