「本当にこの人でいいのか」とマリッジブルーになってしまった。パートナーの家族と合わない。浮気をしてしまった。思い描いていたライフプランがまったく違った…など、婚約破棄の理由はカップルそれぞれ。
せっかく出会って、婚約までしたふたり。できることなら、予定通り入籍したいですよね。
そこで今回、Webメディア「by them」は婚約破棄を経験した男女30名にアンケートを行い、エピソードを伺いました。婚約破棄された理由や婚約を決めた理由、婚約破棄されてから大変だったことなど気になる点をご紹介します。
体験談から浮かび上がる問題点を振り返ることで、現在婚約中の方や結婚願望がある方は、婚約破棄を避けるための方法がわかるかもしれません。
「実はほかに結婚したい人がいる」

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回答者プロフィール(すべて婚約破棄当時)
- 年齢/性別/職業:35歳/女性/接客業(パート)
- お相手の年齢/性別/職業:40歳/男性/正社員
- 交際年数:1年半
- 入籍までの期間:2カ月
- 同居していたか:同居・同棲は一度もしていませんでした。
- 婚約破棄された時期:2013年5月
- お住まい:関西エリア
まず、婚約を決めた理由を教えてください。
優しくて穏やかな性格をしていたのと、結婚したら専業主婦になっていいと言ってくれたからです。
プロポーズされたときの状況を詳しく教えてください。
交際して半年過ぎたころに、ドライブデートの帰りに彼から「結婚してください」とプロポーズされて、その場で了承。その1週間後くらいにお互いの家に挨拶へ行きました。
もともと親戚が持ってきたお見合いで、お付き合いしていた当初から「このままうまくいけば結婚するんだろうな」という雰囲気があったので、プロポーズされたときはとくに驚きもしなかったです。
婚約破棄された理由を教えてください。
「実はほかに結婚したい人がいる」と、言われました。彼には、私と付き合う前に交際していた女性がいたのですが、その女性はシングルマザーであるため結婚を反対されていたそうです。
私とお見合いした時点では一度別れたようなのですが、やっぱり忘れられずよりを戻していたのだと伝えられました。
婚約破棄されたときの状況や心情を詳しく教えてください。
結婚が近づくにつれて、彼の態度が素っ気なくなっていきました。電話しても出てくれないことが多くなったり、メールしても返事が遅くなったり、会っていても心ここにあらずな状態なのです。
最初は仕事が忙しいのかと思って、あまり追及しなかったのですが、何となく「私に何か隠し事をしている」と思うようになりました。
もしかして浮気でもしたのかと思っていたら、あるとき彼から電話がかかってきて「大事な話がある」と言われたのです。そして、「実は結婚を反対された彼女がいて、僕は君じゃなくてその彼女と結婚したいと思ってる」と告げられました。私は混乱してすぐ電話を切ってしまいました。
翌日、彼が自分の両親を連れて私の家に来ました。そして私の両親に「ほかに結婚したい人がいるので婚約破棄したい」と伝えたのです。
彼の両親も、私の両親も怒り狂いましたが、彼は頑なに意思を貫き通しました。その後何度も話しあいましたが彼の意見は変わらず、結局私は「このまま無理に結婚してもすぐ離婚することになる」と思って、婚約破棄を受け入れたのです。
婚約破棄されてから大変だったことはありますか?
入籍まであと2カ月というところだったので、友人や知人にはすでに結婚することを伝えていました。なので、「やっぱり結婚しない」とは、打ち明けにくかったです。
また、結婚したらすぐ専業主婦になるつもりだったので、仕事も辞めていました。そのため、「婚約破棄したら無職だ」ということに絶望しました。
結婚式の準備は進んでいたのですが、それは彼側がすべて費用を負担していたので、そこだけは安心しました。
現在婚約中の方に一言
彼がまさか直前になって婚約破棄したいと言い出すなんて、思いもしませんでした。もう少し彼のことを見て、彼と話し合って、お互いの理解を深めていればよかったです。
条件がいい人と出会ったとしても、安易に結婚を決めるのではなく、同棲したり、結婚後の生活を話し合ったりして、お互いの本音を聞くことを怠らないようにしたほうがいいと思います。
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