長く続く賃貸生活。毎月それなりの家賃を払っているからこそ、少しずつ資金を貯めていつかはマイホーム購入を…と夢見ている方もいることでしょう。
戸建てにするか、分譲マンションにするか。新築か、中古か。ローンの組み方は固定金利がいいのか、変動金利がいいのか。夫婦どちらかが単独でローンを組むか、収入合算にするか、ペアローンにするか。世帯年収がいくらであれば、どのくらいの物件が無理なく買えるのか…。
大きな買い物だからこそ、気になることはたくさんありますよね。
そこで今回、Webメディア「by them」は、2017年以降(5年以内)にマイホームを購入した方を対象にアンケートを実施。いまのお悩みや将来の不安、購入時に気づかず後悔している点までお話を伺いました。
体験談から浮かび上がる問題点を振り返ることで、これから起こりうる問題を避けるための方法がわかるかもしれません。
世帯年収900万。4550万で分譲マンションを購入した30代の夫婦

画像はイメージです。image by:Shutterstock
回答者プロフィール(すべてマイホーム購入時)
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- 年齢/性別/職業:30歳/女性/専業主婦
- パートナーの年齢/性別/職業:30歳/男性/会社員
- 家族構成:夫、自分(妻)、長男(6歳)、次男(3歳)
- 世帯年収:900万円
- 購入した地域:千葉県
マイホームはいつごろ購入しましたか?
2017年2月に新築分譲マンションを購入しました。
いくらで購入しましたか?
4550万で購入し、頭金は600万円入れました。
月の支払額を教えてください。
12万円(修繕積立金1万円、管理費1万2千円)支払っています。
ローンの借り方を教えてください。
夫が単独で借りていて、固定金利を選びました。
住宅について、いまの悩みを教えてください。
SUUMOカウンターでファイナンシャルプランナーに相談し購入しているため、その予定通りの収支で、いまのところは特に問題はないですね。
ただ、いま円安の影響で物価がかなり高いので、生活が苦しいとまではいきませんが、贅沢な暮らしはできません。
子どもも2人いてこれから食べ盛りなので、いずれ私が働きに出ることも考えなければと思っています。
いまの家は駅からも実家からも近く、買い物にも不便せずに学校なども近いよい場所なので、大きな不満はありません。
それでも周りでは築5年となり売却・転居する住人も増えてきているため、住人の質や年齢層が変化するのが少し気になります。
中古マンションの価格が上がってきていることもあるので、よりよい場所があるのかもしれませんし、再度検討する必要もあるのかなと思います。
住宅について、将来不安に思っていることを教えてください。
現在は最寄り駅のなかでは一番新しい大型マンションなので価値も高いですが、数十年住んだときに大規模修繕や建て替えなどがしっかり行われるのか、価値が大きく落ちないかが心配です。
管理費や修繕積立金などの価格は低めのほうだと思うので、どれだけしっかり積み立てられるのか、住人が減って集められる金額が少なくなりすぎないか、価格が上がりすぎないかも不安ですね。
築数十年ともなったときは売りに出せる状態ではないような気もするので、一生ここで住んでいいのかというのも考えさせられます。
中古マンションの価格が高騰している現在、中古でも購入当時より高く売れたりするのを周りから聞くと、住み替えを考えたほうがよいのかもと少し悩んでしまいます。
購入時に気づかなかったこと、こうしていればよかったと後悔していることを教えてください。
購入したのは3LDKでリビングと一部屋が繋がっているような形の部屋です。
子どもが2人いるのでいずれ2人とも自分の部屋をほしがったときに一部屋ずつあげると、テレワークする部屋がなくなってしまいます。
購入当時は新型コロナウイルスが流行る前だったので自宅での仕事を考えてはいなかったのですが、新型コロナウイルスの流行により、夫の会社のテレワーク体制が整ったため、基本的に家でのテレワークが主となりました。
現在は子どもも小さいので問題は起きていませんが、大きくなったときに仕事部屋と寝室をどうするかを改めて考えなくてはいけないと思います。
4LDKだと子どもが巣立ったあと持て余しますが、子どもが大きいときは一部屋が狭くても4LDKのほうがよかったのかもと思います。
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