スカートが履きたかったのに!買ってもらえなかった理由がモヤる
最後に話してくれたのはCさん(29歳)です。
最近お子さんが生まれたというCさんは、インターネットでなんとなく『毒親』について調べた際、『自分の母親って毒親かも』と気づいたんだそう。
「子どもを育てるにあたって、最近よく聞く、いわゆる毒親というものにはなりたくないなと…。子育てのあれこれを調べてたんですよね。そしたら毒親チェックみたいなのがあって、自分の親を当てはめたらかなり当てはまったんですよ。ビックリしたのと同時に、たしかになと納得しました」
そんなCさんが話してくれたのは、小学生の頃のエピソードです。
「スカートとかワンピースとか、かわいい服にずっと憧れを抱いていました。ちょうど流行っていた少女漫画のヒロインがいつもかわいいファッションに身を包んでいて、自分もこうなりたいなって思ってたんです。
でもタンスのなかにはズボンばかり。兄のおさがりもしょっちゅう着せられていました。それで一度、スカートがほしいっておねだりしたんです。そしたら両親に『みっともない、恥ずかしい!』って突然怒鳴られました。結局スカートを履いたのは中学校の制服がほぼ初めてでしたね。
あと、髪の毛を伸ばすのも許してもらえませんでした。色気づいて恥ずかしい、みっともない。はしたない…散々な言われようでしたね。高校生になってメイクを覚えたときには、父親にメイク道具を全部捨てられました。スカートの丈が短いと『我が家の恥だ、もう二度と帰ってくるな』と怒鳴られました」
結局、親に隠れてオシャレを楽しむ毎日が続いたといいます。
「みんなはよくて私はダメってどういうこと?って当時はずっと思っていました。恥ずかしいとかみっともないとか、じゃあ周りの友達もみんなそうなの?って。テレビに出てる人たちはどうなるの?って。一度そうやって聞いたら、みんな親不孝者だって言ってたので『そういうもんなんだな』って納得していたこともあります」
現在は自分の好きなファッションを楽しんでいるというCさんですが、いまもなお両親の毒親発言に悩まされているといいます。
「出産後はオシャレしちゃダメってめちゃくちゃ言われます、母親のくせにみっともないって。みっともないってなんなんでしょうね。関係ないのにどうしてそこまで言うんだろう?いつまで両親の言う『みっともなくない見た目』に合わせなきゃいけないんですかね。自分の固定観念を押し付けないでほしいです。まぁめんどくさいですし、私ももう大人なので無視していますが…」
年明けに結婚式を計画しているというCさんですが、ウェディングドレスの相談は絶対にしないと心に決めているといいます。
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