厚生労働省が公表している「令和3年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、令和3年における婚姻件数は50万1116組で、離婚件数は18万4386組。どんなにラブラブだった夫婦でも、いつ離婚してもおかしくない時代になりました。
そんななか、「マイホーム」を建てるのは少し不安ですよね。マイホームを建てたあとに離婚したらどうなるのか?不動産をどうすればいいのか、財産分与はどうなるのか…気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回、Webメディア「by them」は、2017年以降(5年以内)にマイホームを購入し、その後離婚してしまった方を対象にアンケートを実施。いまのお悩みや将来の不安、購入時に気づかず後悔している点までお話を伺いました。
体験談から浮かび上がる問題点を振り返ることで、これから起こりうる問題を避けるための方法がわかるかもしれません。
予想もしていなかった「破綻リスク」

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回答者プロフィール(すべて当時)
- 年齢/性別/職業:28歳/男性/会社員
- 元パートナーの年齢/性別/職業:23歳/パート
- 家族構成:自分(夫)、妻
- 世帯年収:500万円
- 離婚した時期:2021年8月
- 購入した地域:大阪府八尾市
マイホームはいつごろ購入しましたか?
2018年6月に購入しました。
いくらで購入しましたか?
3700万円で、そのうち2000万円は頭金で支払い済みです。
ローンの借り方を教えてください。
夫が単独で借りました。
名義はどちらの名義にしましたか?
夫の単独名義です。
住宅ローンを組む際に、もしも離婚した時のための不動産処分については話し合っていましたか?
離婚するとは全く考えていなかったので、話し合ってませんでした。
離婚後の住居はどうしていますか?
私は購入したマンションに、元妻は同県にある実家に住んでいます。
新しく住居を探した人に質問です。探す際に大変だったことはありますか?
2人で購入した高価なもの(絵や置物のオブジェなど)をどちらが持っていくかなどで揉めたこと。
ほかにも、妻の荷物が思っていたより多かったので大変でした。
購入時に気づかなかったこと、こうしていればよかったと後悔していることを教えてください。
将来のことを色々考え、子どもができたときのことを考慮して4LDKの大きくて高価なマンションを購入したのですが、いまになって考えれば子どもができるまで待ったほうが賢明でした。
年収もそれほど高くはないですし、妻が返済の手助けをしてくれるということもあり購入に至ったのですが、これから還暦になるまでマンションのローンを払い続けると考えると頭が痛くなります。
何より、この広い家で一人暮らしは寂しいので売却も考えているのですが、私の両親が頭金2000万円を出してくれたので売却の相談をすること自体、少し心苦しいです。
見積もりを取ったところ、いまマンションを売却しローンの返済に充ててもかなりの赤字になり途方に暮れています。
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