こんにちは。恋愛相談教室などで1万2000人以上のかたにアドバイスをしてきた、恋愛相談師マーチンです。
相談を受けているAさんの話で、「うわ~…」と思う話がありました。Aさんは40代半ばで、同い年のパートナーがいます。
職業はふたりともMRで、それぞれ年収700万円以上のパワーカップル。5年前にみなとみらいにある8000万円のタワーマンションを購入。共同名義で半々ずつ出し合って、現金で買ったそうです。
40歳で4000万円ずつ貯めているって、本当にすごい。並大抵でできることではありません。
夫婦ふたりで1500万円程度の年収があって、ローンのないマイホームがあって、横浜ベイブリッジが見える夜景で…さぞ幸せそうですよね。ところが、とんでもない、想像できないような生活ぶりでした。
というのも、1年以上話していないとのこと。話を聞くと、些細な不和が積み重なりまくって徹底的な不和が生じ、本当に口すら聞いていないというのです。
一言も口をきかなくなった理由

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「必要最小限の会話くらいあるんでしょう?」と突っ込んだのですが、本当に一言も口をきいていないそうです。と言いますか、それで一緒に暮らせていることがすごいです。
どんな不和があったのかを聞いてみたところ、そのひとつに「ゴミ処理の仕方」の違いがあったそうです。
家庭のゴミ箱って、大きめのゴミ箱にゴミ袋を被せて使う人が多いと思います。それでAさんは、ゴミ箱が一杯になったらゴミ袋を横に出して、ゴミ袋が一杯になるまで使ってから捨てるそうです。
うん、おっしゃる意味はわかります。大体、ゴミ箱の倍くらいの容量がある袋を使っているものなので、僕も同じように横に出して、もう少し入れてから捨てることが多いです。
ただ、あまり置いておくとゴミ臭くなることがあるので、横に出した翌日には捨てるくらいの感じで僕は使っています。
しかしAさんの夫は、ゴミ箱が一杯になったら、すぐ捨てるタイプらしいのです。ゴミ袋に半分くらい余裕があっても、すぐ口を締めて捨てたい。おふたりは、これが相容れないケンカのもとになっていると。
先日、Aさんが自宅に帰りました。そして自分の部屋に入ったら、そこにゴミ袋が「どかーん!」と置いてあったそうです。夫からの無言の圧力ですね。「まだ使うなら、自分の部屋においておけ」ということなのでしょう。
さらにその数日後、今度は朝起きて会社に行こうと思ったら、いっぱいになったゴミ袋が、玄関の自分の靴のうえに置いてあったそうです。1年間会話をせずに一緒に暮らすと、こうなるみたいです…。
いや、この話は「どっちもどっち」ですよね。すぐ捨てたい気持ちもわかりますし、最後まで使って捨てたい気持ちもわかります。
ですが…考えてみましょう!これって大事なことでしょうか?それとも、どうでもいいことでしょうか?
すぐわかりますよね、どうでもいいこと(どちらでもいいこと)です。希望を伝えて相容れないなら、夫が自分で捨てておけばいい話だと思います。
不和が生じているからこのようなケンカ腰になるのでしょうが、靴のうえに置くなら自分が捨ててくればいいと思います。
また、Aさんにすれば「最後まで使わないともったいない」と思うのでしょうが、ゴミ袋なんて何十枚入って200円とか300円とか、そんなものですよね。年収1500万のカップルが、そんな微々たるお金で不和にならなくても…と思います。
事象そのものも「どっちもどっち」ですし、お互いの態度も「どっちもどっち」だと言えるでしょう。