男の子は青、女の子は赤。男なんだから人前で泣いてはいけない。女は結婚したら家庭に入るべき。
こうした、いわゆる「男らしさ・女らしさ」は、「ジェンダーニュートラル」が意識づいてきた近年、あまり求められなくなってきています。
しかし、なかには「こうあるべき」という思いが強い人がまだまだいるようです。
今回お話を聞いたAさんは、「女の子はこうあるべき」「母親はこうあるべき」という思いが強い姑から、嫌がらせを受けていたと言います。
一体、どんな嫁いびりがあったのか。そして、どのように嫁姑問題を対処したのか。さっそくチェックしてみましょう。
「こうあるべき」が強い姑への制裁

image by:Shuttersotck
回答者プロフィール(すべて当時)
- 年齢/性別/職業:32歳/女性/専業主婦
- パートナーの年齢/性別/職業:29歳/男性/会社員
- 姑の年齢/性別/職業:59歳/女性/専業主婦
- 家族構成:夫、自分、長男(5歳)
まず、結婚相手と交際に至るまでの経緯を教えてください。
学年違いの後輩で、共通の友達に紹介してもらいました。
同じ趣味だったので、出掛ける回数や一緒に過ごす時間が多く、いつも楽しくて幸せだったので連絡先を交換。たくさん遊びに行って距離を縮めてから交際に至りました。
結婚の決め手は何だったんですか?
ギャンブルや賭け事を一切やらない人だったので、安心できると思いました。
同じ趣味を持っていたのもかなり嬉しいポイントだったので、この人ならずっと楽しいかもと思えたのが決め手です。
結婚前に姑に会ったことはありますか?
あります。
そのときの印象を教えてください。
私は当時、タバコを吸っていたり、改造された車に乗っていたり、短髪でした。いわゆる「女の子らしくない」見た目に、姑はかなり批判的でしたね。
私たちは彼の家でゲームをしてから遊びに行くことが多かったのですが、私が来るたびに「また来たのね、まぁまぁいつみても女の子らしくないみっともない」と言われました。
「女の子ならばこうであるべき」という思いが強いのがひしひしと伝わってきて、「これは結婚したあと子どもが女の子だったらトラブルになりそうだな」と感じました。
姑とは一緒に暮らしていますか?
一緒には暮らしていませんが、車で1時間くらいの所に住んでいます。
住んでいるところが近いので、頻繁に連絡がきたりアポなしで家に来たり、勝手に予定をいれてきたりしてきます。
姑とはどのくらいのペースで会いますか?
週2日です。
結婚の挨拶に行った際、どのような雰囲気でしたか?何か言われましたか?
嫁側の実家を知った後だったのと、義父がいたので何か言われるようなことはありませんでした。
姑の「ありえない」エピソードを、心情や状況を踏まえて具体的に教えてください。
妊娠中から毎日のように電話が来て、「女の子を産みなさい。自然分娩で産みなさい。帝王切開は産んだって愛情なんか湧かないんだから、お腹を痛めて産めないなんて母親として失格よ」と言われ続けていました。
そして、お腹の子が男の子だと知って、帝王切開に決まったことを私の父と母から報告された途端態度が変わりました。
産院に入院中に「あーあ、結局男だわ。しかもあなたと同じ血液型。バカにならずに立派に育つのよ」と産まれたばかりの赤ん坊に言われてとてもストレスを感じました。
私が血糖値の治療をしているのに洋菓子などの手土産を持ってきたりとしばらく嫌がらせが続いたのですが、ある日「こんな頭のおかしい人に私の生活とこの子の生活を邪魔されちゃいけない」と強く思いました。
その日を境に、ケーキを持ってきたら「あ、またですか?いらないので捨てますね」、子どもに何か言われたら「汚い言葉使いの人はお帰りください」と言い、最終的には面会自体を拒否することにしました。
やっとこういう決断ができたのに、私の母に電話をして「心配だったの」とか「初めての出産だから何かできないかと思って」などと取り入ろうとしています。自分の愚痴吐き場を取り返そうと必死になっていて、辛いです。
姑との関係を夫に相談していますか?
相談しました。夫も自分の親が嫌いで恥ずかしい存在だと思ってくれていたので、安心です。
姑の対処法があれば教えてください。
電話がきたら夫に電話してもらうことにしています。家に来るときは「アポがない人とは会えません」と言ってインターホンを切っています。
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