パートナーの蛙化現象の治し方3選
「パートナーの反応が最近おかしい」「そっけない」と感じたら、もしかしたら蛙化現象の始まりかもしれません。ここからは、パートナーの蛙化現象の治し方を3つ解説していきます。
適度な距離を保ちながら接する
そっけないからといって、距離を詰めすぎるのは逆効果です。相手もあなたとの距離を計りかねているはずなので、適度な距離をとって相手を見守ってあげてください。
気持ちが返ってこなくて辛いとは思いますが、自分から多くは求めずにゆったりと過ごすようにしましょう。
相手のペースに合わせる
蛙化現象中はパートナーに対して嫌悪感を持ってしまい、日常のやりとりやスキンシップも拒否反応が出てしまいがちです。相手が蛙化現象かもと思ったら、無理に連絡を取ろうとしたりスキンシップをしたりするのは控えるようにしましょう。
焦らず、相手のペースに合わせるように心掛けると良いでしょうと思います。
相手を責めない
自分は好きなのに、あからさまに拒否反応を向けられると悲しいですよね。相手も好きな相手を突然嫌いになってしまって困惑をしているところだと思います。「自分はおかしいのではないか」と自分自身を責めてしまう人も少なくないでしょう。
蛙化現象には原因があり、陥ることは悪いことではありません。パートナーが苦しんでいたら、決して責めたりせずに気持ちを理解してあげてください。
蛙化現象に陥る理由
あんなに好きだったはずなのに、どうして気持ち悪いと思ってしまうのでしょうか。ここからは、なぜ蛙化現象に陥ってしまうのか、原因を探っていきたいと思います。
理由がわかれば蛙化現象の予防や対策にも繋がるので、参考にしてみてください。
両想いになるまでの過程の方が面白いから
片想い中は相手を振り向かせることがひとつのゴールになっています。両想いになったことで目標を達成してしまい、次は何を目指したら良いのかわからなくなってしまうのです。
2人でしたいことやデートで行きたいところなど、具体的にやりたいことが見いだせず、気持ちが冷めていってしまいます。
恋愛ホルモンが影響している
好きな人にキュンとして胸が締め付けられる感覚は、恋愛ホルモンの「PEA」というホルモンが大きく影響しているのだとか。(参考:愛は脳内物質が決める/著:テレサ・L. クレンショー、翻訳:小川敏子)
「PEA」の効果には期限があるそうです。その期限をすぎてしまうと、恋焦がれる気持ちやキュンとする感覚が徐々になくなってしまい、好きな気持ちが薄れていくようです。つまり、「PEA」の減少が蛙化現象の引き金になっているという可能性があるのです。
男性と女性の違い
そもそも、生物学的に男性と女性では恋愛に求めているものが異なります。(参考:一人になりたい男、話を聞いてほしい女/著:ジョン・グレイ、翻訳:児島修)
男性は闘争的な性格になりやすく、恋愛に積極的になりやすいです。つまり、本能的にキスやハグなどのスキンシップを取りたいという欲求が女性よりも多いということです。
対して女性は穏やかな性格になりやすく、安定を求めたり、本能的にリスクを避けようとします。そのため、積極的でグイグイくる男性に対して嫌悪感を持つことがあるそうです。理想の恋人像を当てはめていた相手のイメージが崩れてしまい、結果として不快感を抱いてしまうということになります。
そもそも蛙化現象って何?
蛙化現象とは、片想い期間中は相手のことが好きだったのに、交際が始まった途端に相手のことが嫌いになってしまう現象のことを言います。交際に至らなくても、相手から自分への好意を感じ取ったりするだけで嫌悪感を抱いてしまうこともあるそうです。
蛙化現象の語源
蛙化現象には由来となった物語があり、グリム童話の『カエルの王様』が「蛙化」の語源だと言われています。
ある国の王女の前に醜いカエルが現れます。王女はカエルのことを拒絶し、最後には投げつけてしまいました。するとカエルにかかっていた魔法が溶け、王子の姿へ変わります。醜いカエルの正体は立派な王子だったのです。
王女は魔法が解けた王子に恋に落ち、やがて2人は結ばれる、という物語です。
物語の最後はハッピーエンドですが、気持ち悪いと思っていたカエルが素敵な王子だったという、同じ対象への想いが逆転するところが蛙化現象の由来となっています。現実に置き換えると、素敵な男性だと思っていた相手が、醜いカエルのように見えてしまうということです。
蛙化現象っていつから流行ったの?
蛙化現象は心理学研究の一環として以前から着目されていて、2020年ごろからSNSなどで流行り始めたと言われています。
同時期に蛙化現象をテーマにした楽曲がYouTubeやTikTokなどにアップされ、注目を浴びました。恋の悩みに共感する声が多く、蛙化現象という言葉が広まったそうです。
蛙化現象がよくわかる漫画
好意が嫌悪に変わるという一見不可解な内容ですが、マンガの題材としても扱われています。なかでも『カエルになった王子様』(我楽谷著)が蛙化現象がわかりやすく描かれていておすすめです。
憧れの王子様と付き合うことになった高校生の主人公が、蛙化現象に悩みながら克服しようと奮闘する物語となっています。電子書籍として読むことが出来るので、気になる方はチェックしてみてください。