実際の蛙化現象体験談
ここからは実際にあった蛙化現象の体験談をご紹介していきます。具体的な解決策なども登場しているので、悩んでいる方は参考にお読みください。
蛙化現象体験:会社員Aさん(20代女性)
1人目は会社員Aさんの体験談です。他部署のTさんに好意を寄せている、会社員Aさん。無口でクールな印象のTさんがふと笑顔を見せる姿に一目惚れしてしまったのだとか。
Tさんとなんとかお近づきになりたいAさんは、Tさんと目が合うたびに少しだけ会釈することにしました。わかりやすいアピールをすれば、自分の好意に気づいてくれると思ったのです。
何度か同じことをしていると、TさんはAさんの事を認識したらしく、挨拶をしてくれるようになりました。Tさんと仲良くなり、「近づきたい」という目標を持っていたAさんは次第に「付き合いたい」と思うようになります。
Tさんと連絡を取ったり、2人で食事に行ったりする日々を、Aさんは心から楽しんでいました。
そんな日々が続いて、ついに、Tさんへの想いが通じる時がやってきます。Tさんから「付き合ってほしい」と告白されたのです。ずっと憧れていたTさんとの交際に、Aさんは達成感でいっぱいになりました。
同時に、目標を失ってしまったことに気づきます。それまでTさんと両想いになることだけを目標にしてきたので、急にどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
「もういいや」と感じるようになってしまい、Aさんは戸惑いました。あんなに好きだったTさんのことがだんだんと面倒な存在に変わり、Tさんからのメッセージが届くたびに気持ちが落ち込むようになったそうです。
付き合った途端に気持ちが冷めてしまうのは、典型的な蛙化現象のパターンです。「好き」という気持ちが「両想いになりたい」という目的に変化し、達成した瞬間に「もういいや」と面倒になってしまいます。
片想い期間は両想いをゴールにせず「付き合ってからしたいこと」にフォーカスしていくと良いですね。
蛙化現象体験:高校生Bさん(10代女性)
2人目は高校生のBさん。高校2年生のBさんは軽音楽部に所属していて、入部当時から、同じギター担当のF先輩に片想いしています。好きになったきっかけは、体験入部の時にギターの扱いを教えてくれたことから。
その後、部活動で共に練習したりしている内に、優しくて頼れるF先輩のことが好きになっていきました。
ある日部活動が終わって帰宅の準備をしていると、F先輩から突然「一緒に帰ろう」と誘われ、その日からF先輩が部活動以外の時間も関わろうとしてくることが増えたそうです。
BさんはF先輩からのあからさまな好意に戸惑いを隠せず、好きだったはずなのに、なんとなく不快感を覚えるようになりました。だんだんと部活に行く日は憂鬱な気分になり、F先輩とどう接していいのかわからなくなってしまったそうです。
しばらくして、F先輩がBさんを好きだという噂を耳にしてしまい、Bさんはひやかされているような周りの雰囲気に耐えられず、部活を退部してしまいました。F先輩とは気まずい関係のまま、終わってしまったそうです。
Bさんは好きな人からの急な好意を不快に感じてしまい、蛙化現象に陥ってしまったようです。さらに同じ部活動の仲間にBAさんに好意があることを吹聴している点も、F先輩にあこがれを抱いていたBさんにとっては幻滅してしまう要因となったのでしょう。
不快だと感じた時点で、気の許せる友人に相談が出来ればよかったかもしれません。
蛙化現象体験:中学生Cさん(10代女性)
3人目は中学生Cさんの体験談です。
Cさんは同じクラスのYくんと交際中です。Yくんはクラスでも明るく活発なタイプの男子で、控えめで正反対なCさんはなぜ自分のことを好きになったのかわかりませんでした。もともと自分に自信が無く、人を好きになったのも初めてだったCさんは、徐々に恋愛に対して苦手意識を感じるようになります。
LINEでのやりとりは出来ても、学校ではCさんから話しかけることは少なくなっていきました。スマホのメッセージを通じてなら大丈夫なのに、直接対面すると「怖い」と感じてしまうのです。手を繋いだり、Yくんに触れられたりするたびに、不快な気持ちが溢れてくるようになりました。
1人で抱えきれなくなったCさんは、勇気を出してYくんに打ち明けました。Yくんは最初は戸惑いましたが「慣れるまで待って欲しい」というCさんのお願いを聞き入れることに。
抱えている不安を全て伝えたCさんは、モヤモヤしていた気分が晴れ、Y君との間に強い絆が生まれたような気持ちになりました。
自分に自信がない事や恋愛経験が少ない事は蛙化現象のひとつの要因となります。恋愛経験が乏しいCさんにとって、手を繋ぐといった触れ合いがある交際は不安に思ったのでしょう。
Yくんへ不安な気持ちを素直に打ち明けたことがストレスの発散にもなったようです。
パートナー蛙化現象体験・彼女視点Dさん(20代女性)
ここからはパートナーが蛙化現象になってしまった体験談です。
Dさんは、彼のそっけない態度に疑問を持っていました。交際前のほうが仲が良かったと思えるくらい、彼のようすがおかしいのです。こちらから触れようとするとあきらかに拒否反応を示すので、どうしたのかと問いただしましたが、詳しくは話してくれませんでした。
彼が悩んでいるように思えたので、Dさんは「少し距離を置こう」と提案します。このままでは彼に対してきつく当たってしまうかもしれないと思い、物理的な距離を置くことにしました。連絡頻度はかなり減りましたが、距離を置いたことで彼への負担を減らすことに繋がりました。
また、直接言いにくいことはメッセージや電話を通して話し合うようになりました。お互いを冷静に見つめあうことができ、以前よりもありのままの自分を受け入れてくれるようになったそうです。
蛙化現象に陥ったパートナーには無理な接触は避けた方が良いでしょう。ようすがおかしいなと感じたら、責めたりせずに相手のペースに合わせて見守ってあげると、蛙化現象の克服に繋がると思います。
パートナー蛙化現象体験・彼氏Eさん(30代男性)
続いては、パートナーが蛙化現象になってしまったという彼氏Eさんの体験談です。交際当初はそんなことはなかったのに、キスやハグをしようとすると相手が拒否をするようになったそうです。
その後、相手から「自分は蛙化現象に陥ってしまったかもしれない」と告白を受けましたが、Eさんは相手が何を言っているのかわからなかったそうです。好きで付き合ったのになぜ気持ち悪いと思われているのか、全く理解できませんでした。遠回しに嫌いだと言われたようなものです。
Eさんはまず蛙化現象について調べることにしました。
「好きだった人が突然嫌いになる」
「スキンシップが不快に感じる」
蛙化現象について理解することは、自分への悪口を聞いているようで辛い気持ちになりましたが、パートナーの身に起こっていることと、何が嫌なのかを知る良い機会になったそうです。相手と改めて話をしたら、元々スキンシップや愛情表現に苦手意識があったと打ち明けてくれました。
その後、Eさんはお互いの距離感や付き合い方を見つめ直し、相手のペースに寄り添うことに決めました。
蛙化現象について深く知ることはとても大事だと言えます。相手だけの問題にせず、2人で解決する問題だという意識を持つと良いと思います。
蛙化現象の治し方はまずは向き合うことから
嫌いになりたくてなっているわけではないのに、急な心の変化に戸惑うことだと思います。自分のことを責めたくなる気持ちもわかりますが、蛙化現象は悪い事ではありません。必ず原因があるので、焦らず、ゆっくりと自分と向き合っていきましょう。
自分ではどうしようも出来ないと感じたら、パートナーや友人に相談してみて、周りの人の意見も聞いてみると良いと思います。蛙化現象を克服して、素敵な恋愛が出来るように祈っています。
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