「ワンマンなお付き合い」を強制されて…(40歳/総務)
「小学2年生の子の習い事で知り合ったBさんは、旦那さんが自営業をされていて専業主婦。旦那さんは明るく豪胆なかたで『楽しそうなご家庭だな』と思っていました。
どちらかといえば人見知りが強くママ友と言える人も少なかった私は、Bさんの勢いに半ば引きずられるようにお宅に遊びに行くことが多く、子どもたちも楽しく遊べるし感謝していました。
Bさんの都合に合わせて長い時間一緒にいるとやっぱり疲れてはくるのですが、夕食をごちそうになったりみんなでカラオケに行ったり、お付き合いしてもらえるのはありがたかったですね。
ただ、子連れで食事に行くお店をBさんが『ここにしたから』と私の意見を聞かずに勝手に決めて予約したり、遊びに誘われて『その日は美容室に行くから』と言うと『変更できないの?』と自分に合わせるよう言ってきたり、一方的なやり方にはストレスを感じました。
それでも正面から文句を言う勇気はなくて、子どもが習い事を始めたこともあって少しずつ距離を取るようにしました。
あるとき、夜の11時近くになってBさんから着信があり、何かあったのかと慌てて出ると『いま○○で飲んでいるのだけど、あなたも来ない?』と酔っ払ったBさんから言われ、平日だしこんないきなりだと夫もいい顔をしないだろうなと『あしたは早起きしないといけないから』と断ったら、『おごってあげるのに』『せっかく電話したのに』とぶつぶつ言われ、さすがにもう無理かなと思いましたね…。
何とか電話を切った後で夫から何かあったのか尋ねられ、思い切ってBさんの話をすると『ワンマンな人だな』と夫も同じ意見で、これからは無理を言われたら夫を理由に断ることを決めました。
夫からは『Bさんは自分の都合に付き合ってくれる人がほしいだけ』と言われ、ママ友だからとそう思うのを避けてきた自分に気がついたけれど、本当に友人として大事にしてくれるのなら、急な誘いを断っても文句は言わないですよね。
共通の知り合いなどいないのでBさんがほかの人とどんなお付き合いをしているのかはわかりませんが、こちらの気持ちを無視して自分の要求を押し付けるような人とは楽しいお付き合いはできないなと思います」(40歳/総務)
家族ぐるみでお付き合いができるママ友の存在は確かにありがたいけれど、それが相手の都合に合わせるだけになると友人とは呼びづらくなります。
みんなで食事に行くお店なら勝手に決めるのは避けるべきだし、夜遅い時間にいきなり外に誘っても断られる可能性が高いことは、頭に入れておくのが当たり前ではないでしょうか。
誘いに乗らない、付き合わないことで文句を言われるのは、友人ではなく「無理を言っても受け入れてくれる人」と思われていると感じますよね。
気軽に声をかけやすいのがママ友かもしれませんが、お互いに家庭の事情も違えば距離の取り方もそれぞれの考え方があるわけで、それを受け入れて居心地のいいつながりを築くのが本当の友情といえます。
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