今回お話を伺ったのは、お互いが年600万円を稼いでいる早希さん(仮名)夫婦。子どもはおらず、生活費等はふたりで「完全折半」して暮らしていると言います。
聞くと、「妊娠などでいつ収入が減るかわからないので、夫の額を多めにしてほしかった」「家事の負担率が自分のが多かった」という理由から、少し前までは「完全折半を不満に思っていた」そうです。
しかしいまは、「全く不満がない」とのこと。早希さん夫婦はどのように話し合って、どのように改善したのでしょうか?
共働き夫婦の「家計」と「家事」の負担率はどうなってる?

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回答者プロフィール
- 名前(仮名)/年齢/性別/職業:早希さん(仮名)/36歳/女性/会社員
- パートナーの年齢/性別/職業:30歳/男性/会社員
- 家族構成:夫、自分
- 世帯年収:世帯年収1200万円(夫600万円、妻600万円)
- 結婚歴:5年目
- 地域:東京都
家計はどちらが管理していますか?
日常の買い物を妻がすることが多いため、私(妻)が管理しています。
生活費は分担して支払っていますか?
完全折半です。お互いが毎月決められた額を共用口座に入れ、そこから家庭に関する出費は出し入れします。
旅行や臨時出費などはそれぞれが負担するか、共用口座に一括でお金を入れて引き落とすか、検討しながら運用しています。
なぜその支払い方法になったのですか?
結婚当初は私の方が年収が高く、出産までは負担額を同じにしようという考えがあったからです。
支払い負担額は途中で変わりましたか?
変わっていません。
家事の分担はどうしていますか?
1:1の割合でするようにしていますが、私の方が多くなりがちです。
料理を作る、洗濯を干すのは私、片付けや取り込んで畳むのは夫。掃除に関しては、日々の掃除機がけや細かい部分の掃除が私、トイレ掃除とお風呂掃除という決まったものは夫がしています。
現在の支払い方法に不満はありますか?
ありません。
それはなぜですか?
私は実家の母が専業主婦(パート勤め)だったので、夫が妻に全財産を預けるのは当たり前だと思っていました。
しかし夫は、夫婦別家計の家で育っていたので、すべて渡してお小遣いというのは考えられないということで、結婚当初は仕方なく折半という形になりました。
金額に関しても、私は夫より稼いでいたものの妊娠などでいつ収入が減るかわからないので、夫の額を多めにしてほしかったし、家事も結婚前から私の方が7割ほどしていたので不満はありました。
不満がなくなったのは、家事の作業量を見える化し、夫の家事の少なさとしてほしいことを伝えて改善したこと、妊娠出産時の金額について夫の割合増が決まったこと、日常で折半だと日々の食費や外食で夫の方が使うから損という主張に対して誕生日プレゼントなど手出し部分でカバーしてくれるとのことで折り合いがついたからです。
生活費は折半すべきだと思いますか?
思います。
家庭を優先した結果収入が下がったのであれば折半はおかしいと思いますが、そうでないのであれば自分が収入が少ないのをカバーしてほしいというのは都合のいい話。
折半がきついのであれば家事育児の仕事量を増やすことでカバーする、家事育児に参加できる割合が少ないから家庭にお金を多く入れるなど話し合えればいいと思います。
家計を円満にやりくりするためのルールがあれば教えてください。
一度決めたルールと将来に向けて変化があるので、年2回は定期見直しすることにしています。
お互いのいまのいい点と不満、今後将来に向けてのしたいこと・心配点などを話し合うことで不満を解消しながら、長期スパンの話をすることが大事だと思います。
日々のなかでは食費などの出費管理を行い、家計に貢献したことを毎月お互い褒めるようにしています。予算をギリギリにすることで、達成までできた喜びも味わうこともできますよ。
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