不倫は配偶者のいる人と肉体関係を持つことで、不毛なつながりには違いないけれど、それでもふたりの時間を大切にしたいと思う気持ちは否定できません。
相手も同じであってほしいと思っていたけれど、ふとした瞬間に見えたのはこちらをないがしろにできる本心、結局は大事にされない自分を突きつけられたらショックですよね。
でも、それがきっかけで別れを決められるときもあって、実はよかったなんてことも。
不倫相手と別れる決め手となった「心底がっかりした行動」とは、どんなものだったのでしょうか。
こちらを下に見る“設定”に…(女性/33歳/企画)

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「仕事の取引先で知り合った既婚男性と半年ほど不倫関係にありました。
彼のほうから熱心に口説いてきて、『妻とは冷めているから』『好きなのは君だけ』と何度も言われ、その気になったのが間違いだったと思います。
会うのは月に数回で平日の夜にホテルに行っていたのですが、あるとき帰りに寄ったコンビニで彼の会社の人に遭遇。
向こうはびっくりしたように『仕事の用事でもあったの?』と私たちが一緒にいることを聞いてきて、どうしようと心臓がバクバクしていたら、隣にいた彼が『いや、以前のイベントで彼女の処理にミスがあって』と口にするのが聞こえました。
『あ、そうなのか』と会社の人はバツが悪そうに私に挨拶をしてそそくさとお店を出ていったけど、何のことかわからない私は腹が立って『そんなこと言わなくても』と思わず文句を言ってしまいました。
すると、彼は平然とした顔で『会社では君の面倒をみていると話しているから』と返してきて、ドン引きしましたね…。
彼の話では、私は『不手際が多いから指導が必要な取引先の社員』の設定らしく、彼は『わざわざ残業して私の業務に付き合っている』形だそうです。
会社同士の関係は対等で私は特段大きな失敗をしたことはなく、彼に指導を仰いだこともありません。
こちらの気持ちを無視した『設定』に本当にムカついて、そのときは流したけど気が収まらずに次の日に『昨日の話だけど、失礼すぎて会う気が起こらない』とLINEを送りました。
彼からはすぐ謝罪の返信があったけど、彼の会社での自分の印象を想像すると本当に気が滅入り、やり直したいとは思えませんでした。
そのまま彼とは別れ、彼の会社との取引は続いているけど、素知らぬ顔で自分の業務をまっとうしています」(女性/33歳/企画)
そもそもどうしてそんな「設定」が必要なのか、男性によると「どこで誰に会うかわからないから、念のため」らしいですが、不倫相手の女性を一方的に下に据えるようなやり方は失礼ですよね。
不倫であっても、女性に「ふたりの関係について、会社ではこう説明したい」と話すのが筋であり、関係を自分の都合よく操作したい気持ちが透けて見えます。
そんな設定を勝手に置かれていい気分がするはずはなく、ここで別れるのが正解です。