10歳年下の医師の彼と夢のような職場恋愛…。しかし後輩とのある光景を見かけてしまい…。
そんな「パートナーの略奪経験」は、ドラマや映画のフィクション話ではなく、意外にも身近にあふれています。
Webメディア「by them」は略奪経験者から30名にアンケートを行い、そのエピソードを伺いました。
今回はなかでも特に印象的だった30代女性、ユリコさんのエピソードをピックアップ。どうしてわかったのか?そのあとどうしたのか?など、気になる点をご紹介します。
職場仲良しグループ内の大修羅場

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回答者プロフィール(すべて当時)
- 名前(仮名)/年齢/職業/性別:サトウ ユリコさん(仮名)35歳/看護師/女性
- パートナーの名前(仮名)年齢/職業/性別:ナカジマ トモヤさん(仮名)25歳/医師/男性
- パートナーのお相手の年齢/職業/性別:エンドウ サヤカさん(仮名)26歳/看護師/女性
- お相手と交際していた年数:交際1年目
まず、パートナーと交際に至るまでの経緯を教えてください
10歳年下のトモヤとは同じ病棟で勤務していました。
いい人だなとは思っていましたが、私は過去に医師と交際し傷ついた経験があり、偏見混じりですが信用していませんでした。
そのうち職場内でよく飲みに行く仲間が5人ほどでき、そのなかにトモヤもいました。
飲み会のたびにおたがいの恋愛相談をしているうちに彼の誠実な姿勢が垣間見え、交際することになりました。
パートナーを略奪した女性とはどのようなご関係でしょうか?
サヤカもトモヤと同じ、職場でよく飲みに行く仲間のひとりです。
後輩の看護師だったので、私がサヤカを指導していました。笑顔のかわいい後輩で同棲していた彼氏もいたため、よく恋愛相談も聞いていました。
職場の飲み会以外にもふたりで飲んだりととても仲良くしていました。
サヤカのことは職場では後輩、プライベートでは気の合う友人だと思っていました。
なぜパートナーと女性の関係が発覚したのでしょうか
トモヤとの交際は職場での立場上、秘密にしていましたが、後輩のサヤカには伝えていました。
暇さえあれば職場の気の合う5名で飲んでおり、そのうちのメンバーが私、トモヤ、サヤカでした。
前述の通り、サヤカには同棲していた彼もいたため、彼との仲を疑うことはありませんでした。
医師や看護師は、勤務時間が変則です。そのため、飲み会のときは先に集まれるメンバーが集まり、後で合流したり先に帰ったり自由なスタンスでした。
ある日、飲み会もないためトモヤに連絡すると、その夜は「疲れているし、また明後日に会おう」と言われ、2日ほど会わずに過ごしました。
医師であるトモヤは急なコールで呼び出しなどもあるため、違和感はありませんでした。
しかし、またいつものメンツでの飲み会を終えて、お互いにかなり飲んでふらふらになりながら彼の家に帰った日のことです。一緒に寝ていたとき、私のことを彼が寝ぼけて「サヤカ」と呼んだのです。
「ん?サヤカ…?さっき飲んでたからかな…あれ、でもトモヤはサヤカのことを普段は苗字で呼ぶよな…」と疑問に思いましたが、酔っ払っていたためそれほど深く考えることなく寝てしまいました。
それから2カ月ほど経ったある日、トモヤとサヤカが先に飲んでるところに後から私が合流することに。
2人と飲むのが楽しみだった私は勤務が早めに終え、大至急合流しようと予定よりも30分早く飲み屋に到着。すると、人気のないトイレの前で2人が抱き合っているところを発見しました。
2人を心底信用していたので、その光景を見ても「ふらついてサヤカがトモヤにぶつかったのかな?」と一瞬考えました。しかし、直後に2人は思いっきり深いキスをしはじめたのです。
「おい!」と声をあげて、私が目の前に現れると2人とも顔面蒼白。「どういうこと?」と問い詰めると2カ月前から関係があり、私に「疲れているから」と話した夜はサヤカと浮気をしていました。
そしてトモヤは私に「サヤカに惹かれているから別れてほしい」と別れ話。サヤカは何も言わず号泣していました。
信じられない思いと裏切られた気持ちで、言葉が出ず何も告げずにすぐにその場を去りました。
その後どうなりましたか
私はトモヤと別れました。そしてサヤカはトモヤと付き合うことになり、同棲していた彼氏とも別れたようです。
同じ病棟でトモヤもサヤカも一緒に働いていたので、ものすごく気まずい雰囲気に。
一緒に働いているとわかっていながら、別れる前に行為に及んだ2人に失望し、人間不信となり本当に辛い日々が続きました。
「ばれなければこのまま二股をかけられていたの?」
「トモヤはサヤカを選んだんだ」
「サヤカといままで2人で楽しかった時間は偽物だったの?」
「あんなに大好きだったトモヤが自分だけを思ってくれることはもうないんだ」
といろんな気持ちがぐるぐると周り、なにも手がつきません。
このときは、誰の言葉も全く耳に入らず、普段当たり前に駐車できた車が上手く止められない、食事も食べれない、仕事してても次に何をしたらいいかわからない…。
こんな状態になったのは初めてでした。
また、サヤカもトモヤと付き合ってからもとても悩んでいる様子でした。
そして、私が現場に遭遇してから1カ月ほどしてサヤカから「どうしても話をしたい」と連絡があったのです。
私はサヤカもサヤカなりに悩んでいたこと、トモヤとの付き合いをどうしたらいいのか、出口のない迷路をずっとさまよっていたことを知り「それでも、都合がいいかもしれないけれど先輩とだけは仲直りしたい」と告げられました。
私はサヤカの誠心誠意の謝罪と本音を聞いたことで、彼女を許そうと思いました。
その後私とサヤカは時間をかけて関係を修復しましたが、トモヤとサヤカは1年も経たずに別れてしまいました。
この経験から、得られたことはありますか
人間不信になったときに、人間はここまで壊れるのかと思い知りました。
そのなかでも勇気をもって私に接してくれたのは、サヤカでした。人間不信にもなりましたが、サヤカの心からの謝罪と素直な気持ちの吐露により、信用できると私は思ったからです。
人によっては、私の行動はありえないと思うかもしれません。でもそのときのサヤカの行動に、私は本当に勇気づけられたのです。
いまではサヤカとは当時を振り返って笑って話せるようになっています。
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