友人に紹介された彼と将来を見据えた、心地よい交際。しかし突然幼なじみと現れた彼は、突然私に別れを告げ…。
そんな「パートナーの略奪経験」はフィクション話だけでなく、意外と現実でもあふれています。
Webメディア「by them」は略奪経験者から30名にアンケートを行い、修羅場エピソードを伺いました。
今回はなかでも特に印象的だった30代女性、ミカさん(仮名)のエピソードをピックアップ。ミカさんが今回の経験を経て学んだことについてもお伝えします。
「仲の良い親友」と紹介された幼馴染と…。

image by:unsplash
回答者プロフィール(すべて修羅場当時)
- 名前(仮名)/年齢/職業/性別:コバヤシ ミカさん(仮名)32歳/会社員/女性
- パートナーの名前(仮名)年齢/職業/性別:アズマ シュンさん(仮名)32歳/会社員/男性
- パートナーのお相手の年齢/職業/性別:イイヅカ サトミさん(仮名)32歳/派遣社員/女性
- お相手と交際していた年数:交際2年
まず、パートナーと交際に至るまでの経緯を教えてください
シュンは友人から紹介をされ、半年後交際に発展しました。
周りが結婚や出産をしはじめ焦っていたときに紹介されたため、彼からの告白には二つ返事で了承しました。
それなりの年齢になってからのお付き合いで、結婚を意識したスタートだったと思います。
決して燃え上がるような恋愛ではありませんでしたが、穏やかで心地よい時間を重ねていました。
パートナーを略奪した女性とはどのようなご関係でしょうか?
サトミさんはシュンの幼稚園からの幼なじみ。私とシュンが付き合ってすぐに「仲の良い親友」と紹介され3人で会いました。
第一印象は「小柄なかわいらしい人だな」。それから、私、シュン、サトミさんの3人で食事をする機会がたびたびありました。
でも本当はサトミさんへの嫉妬も混じり、食事会のたびに苦痛で…。
しかし、シュンからは「ただの女友達」と念を押されていたため拒否するわけにもいかず、なにも言わずにやり過ごしていました。
なぜパートナーと男性の関係が発覚したのでしょうか
サトミさんと会うときは、いつも行きつけの近くの居酒屋でした。
しかし、毎回私にはわからない話の内容でふたりで盛り上がっていて、いつも私は蚊帳の外。正直全然楽しくありませんでした。
「途中で帰ろうかな」とも思いましたが、雰囲気を壊すのも…と思い直し、毎回我慢。
月に2度ほど3人で食事をしていましたが、とうとう堪忍袋の尾が切れて「サトミさんと気が合いそうにないので、私を連れて行くのはやめてほしい」とシュンに告白しました。
それからサトミさんと会うことはなくなり、「そろそろシュンから結婚の話題も出てくるかな」と期待していたころです。
常にスマホを気にしたり、予定を聞くとはぐらかしたり。なんだかシュンの行動がよそよそしくなってきたのです。
おかしいと思っていると、シュンとサトミさんがふたりで突然私の家へ訪ねてきました。
シュンは気まずそうに「サトミと付き合うようになったから」と別れ話を切り出してきて…。
よく話を聞くと「ミカに3人で会いたくないと言われたときから、ふたりでこっそり会うようになった」「サトミはミカと違って、気持ちをストレートにぶつけてくれるから、気持ちいいんだ」と言われて愕然。
やっぱり私の勘は当たっていたんだと思いました。
シュンの重ねられた嘘に呆れ、もう気持ちが離れていたのでその場で別れました。
その後どうなりましたか
シュンを紹介してくれた友人から、付き合いはじめたふたりは略奪愛にも関わらずあまりにもラブラブ自慢を重ねていたため、周囲も呆れていたと聞きました。
ただ、本来シュンは物静かな性格。サトミさんの積極的で明るいところがだんだんとしんどくなってきたらしく、1年くらいで別れたそう。
その後シュンから1度着信がありましたが、そのときはすでに私もお付き合いしている人がいたので電話を取りませんでした。
シュンとはそれっきり疎遠です。
この経験から、得られたことはありますか
シュンを取られたときはショックで何も手につかない状態でしたし、女性としての自信もすっかり無くしてしまいました。
私もそれなりに愛情を伝えていたのですが、彼は物足りなかったのだろうと思います。
シュンとの交際を反省し、これからはしっかり相手に気持ちを伝えようと努力するようになりました。
その努力が結果に結びついたのか、いまは家庭を持って幸せに暮らしています。
- image by:Shutterstock
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は個人の特定を避けるため、一部情報にフィクションがあります。